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北斗side
看護師「すみません、こちら所持品です。ご確認頂いてもよろしいですか？」
北「はい・・・」
動揺している母親の代わりに見覚えのあるリュックサックを受け取ると、それは埃と血にまみれていた。
チャックを開けると、その中には財布とスマホ、部屋探しの本と手提げの紙袋がはいっていた。
すると、いつの間にか背後に立っていた母親が、紙袋を俺から奪い取って床に投げつけた。
母「こんなものっっっ！！！！！！」
紙袋から滑るように床に出て来たのはリボンのついた小さな箱。
もしかしてこれ・・・。
母の異様な興奮状態から察すると、もしかして樹と先生との事を知っていたのか？
母「だから！！反対したのに！！！なんで？
なんであんな男の為に必死に勉強もしてバイトもして・・・。
無理して・・・挙句の果てにこんな・・・」
母「どうして樹がこんな目に！！！」
俺が紙袋とその箱を拾い上げると、中に手紙が入っていて、それは俺の予想に反したものだった。
北「母さん・・・。これ母さん宛だよ・・・」
涙に濡れた顔を上げて母は動揺を隠せなかった。
母「え・・・」
紙袋の中には手紙も入っていた。
〜 〜 〜
ママへ
ママ。
今まで女手ひとつで、俺と北斗を育ててくれてありがとう。
でも沢山の愛を貰っていたママを悲しませる様な事を話してごめんなさい。
俺は昔から自分に違和感を感じていて、ずっと悩んでいました。
けれど生まれて初めて心から愛する人に出会えたのです。
性別も立場も愛してはいけない人だと思っても諦められなかった。
先生と一緒に生きて行きたいのです。
いつか俺らの事わかってくれたら嬉しいな。
ごめんね。ママ。
大好きだよ。
＊ママに似合いそうなピアス買いました。
卒業式の時付けて欲しいと思ってます。
樹より
母は声にならない声で泣いた。
その肩を抱きしめて俺も泣いた。
無機質に響く、樹の心電図と人工呼吸器の音。
心臓は動いているのに、彼はもう目覚めない。
俺と母さんは樹の手を握りしめてまた泣いた。
身体中の水分が枯れ果てるまで。
その後、樹の脳死判定が下された日、医師から更に
驚きの説明を受けることになる。
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櫂(プロフ) - (名前)こーじさん» こーじ様ぁ。私の拙い作品を読んで頂きありがとうございます(//∇//)とても嬉しい〜。こちらの作品は途中自分も辛くなってなかなかお話しが進まなくなった思い出深いものです。これからもこーじ様にハマって頂ける作品を作れたらなぁって思います（≧∇≦） (2022年4月12日 17時) (
レス) id: 71bb51adba (このIDを非表示/違反報告)
(名前)こーじ(プロフ) - 最近、櫂さんの作品を見るのにハマっています‼︎今回の作品を見つけてやっぱり、櫂さんの作品に間違いはないなと思いました。それに、この作品めちゃ泣けました😭😢 (2022年4月11日 23時) (レス) @page34 id: f61fc3e8a4 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» そんなそんな。たぬを様をメロメロに出来たら本望ですよ(//∇//)これからも振り回せるようにygみたいに筋トレして精進しまーす笑笑(≧∀≦) (2021年4月3日 21時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
たぬを(プロフ) - 嗚呼ああっっ櫂様の作品や櫂様からのコメ返しでメロメロにされてしまう(泣)まるでygのような櫂様に振り回されたいっっ(≧∀≦) (2021年3月28日 20時) (レス) id: 31d9a0f904 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» とっても嬉しいのです(//∇//)これからもよろしくお願いします(^^)ドロドロは「鵺」の方で発散して行きます！笑。 (2021年3月28日 18時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2021年1月5日 21時
