SAVE SCREEN ページ2
ゴォーー…と換気口のような音が響いていた。
自分は少し退屈だったから、頭を掻いて少し考えた後、
“データ内”の様子を見ることにした。
なにもない空間にモニターのようなものが浮かび上がる。
そこには小屋の隅に座り込むMuder！Sansがいた。
どうやらリセット後の眠りから目覚めたようだ。
✱「フリスク。」
✱さんの声がした。
自分はふり返らずに「どうしたの？」と返した。
✱さんは何も言わない。何も言わずにニヤニヤと笑っている。
今度こそふり返って、「だから、どうしたの？」と少し強気に言った。
✱「ふふ、ごめんごめん。
やたら真剣に彼らの様子を見てるようだね。」
✱さんはまだ笑っていた。笑いながらもそんなことを聞いてくる。
「…暇だったんです。別に深い意味はない、」
✱「はいはい。」
✱さんは「分かってたぞ」とも言わんばかりに適当な返事をした。私は少しムカッときたが、✱さんの表情があまりにも柔らかいものだから言い返すのはやめておいた。
そしてまたモニターの方を見る。
Muder！Sansが何か一人で喋っていた。
Mサンズ「…るす、パピルス？どうしたんだ。
まさか……！パピルス！俺はまだ忘れてない！」
………？？
「…あの、なんでMuder！Sansは一人で話してるんですか…？」
思わず✱さんに問う。
✱「ふふ。
“突然見えていたものが見えなくなる”と、誰しも驚くものだよね。」
そう言って✱さんは消えた。
床には赤色のインクが数滴、丸くついていた。
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ベクトル(プロフ) - 生茶さん» コメントありがとうございます！特に気をつけて表現した部分なのでとても嬉しいです…！ (2022年9月8日 16時) (
レス) id: d2ab233ccc (このIDを非表示/違反報告)
生茶 - こちらを見透かしているような表現が面白かったです！読んでてニヤリとしてしまいました！ (2022年9月7日 23時) (レス) @page14 id: 34e4e8ddc1 (このIDを非表示/違反報告)
ベクトル(プロフ) - Makaron settoさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてとても嬉しいです！ (2022年8月14日 14時) (レス) id: d2ab233ccc (このIDを非表示/違反報告)
Makaron setto(プロフ) - 完結おめでとうございます!変わったようなジャンルでとても面白かったです! (2022年8月14日 11時) (レス) @page14 id: 65e676b86a (このIDを非表示/違反報告)
ベクトル(プロフ) - いつもコメントして下さって、ありがとうございます…！これからも執筆活動頑張ります！ (2022年8月6日 16時) (レス) id: d2ab233ccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベクトル | 作成日時：2022年7月31日 15時
