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44話 ページ6

「好きなのか?シャンディガフ」
「はい。基本どのお酒でも大好きですよ」

流石にグラス2杯分も飲むと、かなり酒に強い彼女の頬にも心做しか赤みが差しているように見える。
でもしっかり呂律が回っているし、話が噛み合っているので酔っているわけでもなさそうだ。

「いつも思ってたんですけど」
「ああ」
「零さんっていつも寝不足気味ですよね?いつも何時間寝てるんですか」
「え・・・・・・」

仕事関連の質問かと思ったのだが、生憎その予想は大きく外れてしまったようだ。
酒を飲みながら健康を気にかける質問をすることに矛盾が生じ、それが面白くて少し笑ってしまう。

「何笑ってるんですか・・・・・・」
「いや、少し面白くて」
「もう、真面目に答えてくださいよ」

むっとして頬を膨らませる彼女が可愛らしい。
少し考えてから「短いときは半時間」と答えれば、信じられないと言うような視線を向けられる。まあ当たり前だろうが。

警察(わたしたち)たる者、いつでも最悪の事態に備えて体調を万全に整えておくことが大切__と、風見さんにも言ってたらしいじゃないですか」
「ど、どこでそれを・・・・・・」
「どこで、って・・・・・・組対だったときから風見さんとはよく仕事を一緒にしてましたし」
「そうなのか?意外だな」
「だって風見さん、私が警備企画課に入ってきてから1度も私に名前名乗ってないじゃないですか」
「考えてみればそう・・・・・・だな」

確かにAは入った当初から"風見さん"と呼んでいたし、風見の方も特に違和感なしにそう呼ばれていた。
ぼーっと記憶を辿っていると、「とにかく」とカウンターを指で叩く彼女。

「ちゃんと寝てください。じゃないと身体が持ちませんし・・・・・・生活管理をしてあげたいくらいです」
「だからヒロもあの仕事の割には寝不足だったことが無かったんだな」
「はい。私が徹底的に管理してましたから」

コト、とグラスが置かれる。
残された氷が照明を受けて輝き、Aの妖美な雰囲気に拍車をかける。
代金を起き、彼女が椅子から立ち上がった。
どうやら帰宅するようだ。

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シルビア-Silvia-(プロフ) - クリスさん» 嬉しいです〜!尊敬だなんて…笑ありがとうございます、頑張りますね! (2019年4月30日 8時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
クリス(プロフ) - 続編おめでとうございます!毎回更新される度に飛んできてます!!夢主ちゃんと降谷さんの心情表現とか、情景描写がとても綺麗で尊敬します…!これからも更新頑張ってください! (2019年4月30日 8時) (レス) id: f8f9576f93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia&愛子 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月20日 16時

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