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*episode 差出人* ページ32

「お前の口から溢れた“ベル姉”って言葉。それに、ある情報源からとんでもねぇ情報が回ってきてる」
「ふぅん、例えば?」

余裕ぶってベッドに座り、腕を組む。眼鏡の奥の凛とした光が私を捉え、輝きを増した。

「__組織の懐刀、姿を眩ませていた“クリス”が再び動き出すってな」
「・・・・まぁ、私のことが信頼出来ないんならそう捉えてくれて良いけど。そこで一つ、提案があるのよ」

誘うような笑みを浮かべ、ひらひらと両手を振ってみせる。麻酔銃を構えたまま、工藤君が強ばった表情をした。

「何だ?」
「__手を組まない?」


「ったくよお、勝手に居なくなるなよな!」
「悪ぃ悪ぃ・・・・!少し用事があってな」
「瑞希ちゃんに会うのは今度にしよっか」
「そうね」
「さようなら、快斗さん!」
「おう、またな!」

窓から子供たちを見送りながらスマホの画面に視線を向ける。僅かに震える指先でメールのアイコンをタッチし、安堵のため息を吐く。

「・・・・どうしたんだよ?スマホの画面なんか凝視して」
「あ、え、ううん、何でもない」
「そっか。・・・・お前、身体は大丈夫なのか?明日からだぞ、旅行」
「うん、大丈夫だよ」

私の解毒作用の持続時間は、トリガーに焦点を合わせる時間に比例する。長さは約一日×焦点を合わせていた秒数だ。

まだ八日くらいは大丈夫。

「海の近くだから、持ってけよ、水着」
「ん、分かった」

ふふ、と口元を綻ばせながら言葉を返す。期待に胸を膨らませ、家に戻って棚に手を突っ込んでいると、スマホが電子音を鳴らした。

鼻歌交じりにメール画面を開き、差出人に視線を向ける。途端にすうっと身体の熱が引いていくのが分かった。


________差出人:ジン

*episode 腐れ縁*→←*episode ピンポーン*



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シルビア@快斗君神推し(プロフ) - 五十鈴さん» いえいえ、コメント嬉しかったです!笑 (2018年7月18日 20時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - あ、今引きました?(汗) (2018年7月18日 19時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - 五十鈴さん» 本当ですか(汗)読んで下さってありがとうございます! (2018年7月16日 19時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - あ、ぁぁ、中、破しました (2018年7月16日 19時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - クリスさん» ありがとうございます!できる限り甘々に出来るよう頑張りますね(^^♪ (2018年7月9日 20時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年6月4日 22時

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