*episode 幼馴染を始めた日* ページ14
*
八年前__
気分転換にと家の外をぶらぶら歩いていた俺は、とある公園で泣いている少女を発見した。
流石に放っておくわけにはいかない為近寄ると、顔を上げたのは黒髪に黄色の瞳__七瀬Aだった。・・・・いや、だと思った。
当時のAは男子に混じってサッカーやバスケをしているスポーツ少女という印象があったため、こんな一面を見てしまった俺はどうしたら良いのか分からなくって。
「ど、どうしたんだ?」
「風船、飛んで木にかかっちゃった」
「あ・・・・」
指を差した先を見ると、確かに木の上に風船が引っ掛かっていた。登ろうかとも思ったが、木登りは生憎得意分野ではない。
どうしたものかと悩んでいると、背後から「たっ、たっ、たっ」と駆けてくる足音。
だが、気づいた頃には既に遅く。
「せいやあっ!」
「ぐあっ!」
不意に強烈な飛び膝蹴りを食らった俺は後方に倒れた。そして目の前には先程の少女と瓜二つ__七瀬Aが立っている。
「あんたねえ、何うちの可愛い妹泣かせてんの!?・・・・ってあんた、同じクラスの!」
「お姉ちゃん、違っ・・・・!あの風船」
「え?・・・・あ、ごめん」
服の袖を捲り、颯爽と木に登りだす。間違いない、こいつが七瀬Aだ。先程の言葉から察するに、泣いていたのが双子の妹・・・・ってところか。
「はい、もう飛ばさないようにね」
「ありがとう・・・・あの、大丈夫ですか?」
「痛ぅ・・・・!」
「__ったく、紛らわしいことしないでよね」
「何で俺が怒られてるんだよ!」
仁王立ちして呆れたように息を吐くAに思わず突っ込みを入れる。目を丸くしたAがいきなり俺の手を握った。
「私、あなたのこと気に入った。これから仲良くしようよ」
「ついさっき飛び膝蹴りを食らわせてきた奴の台詞とは思えねえな」
・・・・まあ色々とあって。
俺達はこの日から幼馴染を始めたのだった。
家が隣で親同士の仲も良くなり、お互いにこの上ない幸せな生活を送りながら。
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シルビア@快斗君神推し(プロフ) - 五十鈴さん» いえいえ、コメント嬉しかったです!笑 (2018年7月18日 20時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - あ、今引きました?(汗) (2018年7月18日 19時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - 五十鈴さん» 本当ですか(汗)読んで下さってありがとうございます! (2018年7月16日 19時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - あ、ぁぁ、中、破しました (2018年7月16日 19時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - クリスさん» ありがとうございます!できる限り甘々に出来るよう頑張りますね(^^♪ (2018年7月9日 20時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
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