Murder time!!!!!【UndertaleAU】 (ページ14)

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Roar ページ14

XSans side

俺がオメガタイムラインに足を運んでから、数日が経った。
灰色のガキ……“コアフリスク”によると、AU同士のトラブルが終わるまではここで過ごしていいと言っていたからだ。

トラブル………その原因は、俺だというのに。

(Xキャラ:ねぇ、辛気臭い感じ出さないでくんない？ボクが腹立つ。)
うるさいな。反省中に口をはさんでくるガキは一番嫌いだ。

(Xキャラ:ボクはもともとキミのことは嫌いだったけどね。わあ、逆両思いだ！)

意味の分からないことを言いまくるガキを置いて、俺は外の空気を吸うことにした。

オメガタイムラインには、いくつか建物があって、皆そこに住まいを持っていた。俺はその一角を借りている。
この空間自体はそんなに広くない、とコアフリスクは言っていた。いつまでも続いて見えるようなコードが書き込まれているため広く見えているんだそうだ。

木製の分厚いドアを押し開ける。
ふわりと、甘い花の香りが俺を出迎えてくれた。

「……平和、だな。」

思わずこぼれたその言葉。
いままでの俺の境遇とは重なろうにも重ならない光景だった。

幾度にわたってモンスターを傷つけてきた。
そのおかげで自分の世界も失い、兄妹も仲間も失った。
腹いせに平行世界の自分すらも傷つけた。

苦しかった。

もう二度と訪れないかもしれないつかの間の平和を、強く、強くかみしめた。

？？「……クロス！！」
唐突に、焦り交じりに俺の名を呼ぶ声が聞こえた。

「……エピックトリエル！？」

声の主はエピックトリエルだった。
彼女は、俺が来た当初この世界についていろいろと教えてくれた恩人だ。

「どうしたんだ、そんなに焦って。」
Eトリエル「…あの…落ち着いて、聞いてね。
……Xガスターが、この場所を突き止めたみたいなの。」

思考が止まった。

「X、ガスター…。」
ぼんやりと、その名のみが俺の頭を駆け巡る。

そう、彼こそが、俺の日常を生み出しては壊した張本人…………。

(Xキャラ:しっかりしろ！クロス！！)
意外なことに、俺の正気を取り戻す糧となったのはXキャラだった。

(Xキャラ:いいか？これは千載一遇のチャンスだ。力を取り戻したXガスターともう一度退治できるんだぞ。…っておい、聞いてん＿＿)
「エピックトリエル。もう少し詳しく、聞いていいか？」

脳内でわめき散らかすガキをおいて、俺はもう少し情報を得ることにした。

Eトリエル「ええ。もちろ＿＿＿＿」

そのとき、

轟音が耳を劈いた。