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後出しジャンケン、正当化 ページ5

「え、じゃあ式神いねえの?」
「ううん、いるよ」
「後から別のを調伏したんだろ」
「正解。強さで調伏したんじゃなくて、あくまで誓約で成り立ってる関係なんだけどね」
「誓約?」
「そう、誓約」


私の式神は不思議な力を持つ九尾の狐。
数百年もの年月を孤独で過ごし、その間に知恵を積み重ねた狐。力を貸してもらう代わりに、捜し物__幸せとは何たるや、それを見届けさせてあげるという誓約を結んだ存在。


「簡単に言えば、期限付きのwinwinな関係。時効がいつかはわからないけど」
「かなりレアケースね、それ」
「うん、そうだね。でも後出しジャンケンと同じようなものだから、家族にもまだ認めてもらえてないの。…だから呪術高専(ここ)で強い呪術師になりたい。実家を見返してやるって…あ」


はたと言葉を切り、先生含め四人を見回して肩を竦めた。トチったなぁと内心肩を落とす。
話しすぎただろうか。誰かに自分の話を聞いてもらうというのが久しぶりだったから、つい嬉しくて饒舌になってしまった。
釘崎さんは飲み物片手に、虎杖くんは組んだ手をテーブルに置きながら、伏黒くんは読んでいた本から顔を上げる。三人の視線を受け、最後に五条先生が微笑んでいるのを見、顔に熱が集まるのを感じながら


「わ、忘れてください…」


そう言えば、虎杖くんは目をぱちくりさせて「なんで?」と一言。彼は心底驚いているようで、その台詞をそっくりそのままお返ししたいのは私の方である。


「めっちゃかっこいい夢じゃん!」


屈託のない笑顔を向けられ、戸惑いつつ「ありがとう」と返すと少しだけ心が軽くなった気がした。
…夢、か。
その響きを噛みしめて溶けた氷で薄まった飲み物を喉に流し込めば、小さな水滴がまた染みを作り、消えた。

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作者名:シルビア | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月2日 19時

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