*episode 思わせ振り* ページ42
そんな思わせ振りなことを言ってきたAに、心臓が早鐘を打つ。
「せっかくの二人きりなのに・・・・」
「__あのさぁ、俺がずっと我慢してんのに何でお前は煽るわけ?」
「え、」
「何もしないわけねーだろ?」
Aの腰をスッと撫でた瞬間、掛け布団が跳ね上げられて宙を舞った。隣から突然人の温もりが消え、服を整えたAがフッと笑う。
「やっぱりね。そんなことだと思った」
「お前、カマかけやがったな!」
「タイムタイム・・・・」
起き上がろうとした俺の上にAが跨り、右手で俺の顎に触れる。目の前には妖艶な笑みを浮かべたAの顔。
顔がみるみる熱を持っていくのが分かった。
「今は隣に千影さんが居るから迂闊には出来ないんだよねえ・・・・こういうコトは、家に帰ってからね?」
「近いっ」
「赤くなっちゃって、かーわいっ!」
「うっせえな・・・・」
俺の唇に人差し指を当て、「告白、ありがとう」とゾクゾクするほど艶やかな声で耳元に囁く。俺の上から下り、ドアノブに手をかけた。
「今日は千影さんのところに泊めてもらうから」
「はあ!?それはねーだろ!」
「だって身の危険しか感じないもん。おやすみ、また明日」
返事をする隙も与えず、颯爽とAがドアを開けて姿を消す。先程のことで神経が興奮してしまったのか、中々寝付けない夜だった。
*
「あれ、Aちゃん。どうしたの〜?」
「快斗君に身の危険を感じたので来ました」
あらあら、とドアを開けた千影さんが苦笑する。一つだけ点いた電灯の灯りがとても幻想的で綺麗だ。
千影さんがベッドに腰掛ける。私もそれに倣って隣に座った。こちらを見、首を傾げて意味深に笑いながら問いかける。
「__快斗からされた?告白」
「え?」
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シルビア@快斗君神推し(プロフ) - アイリスさん» ありがとうございます!快斗君格好良すぎて…… (2018年6月2日 12時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 展開が甘酸っぱい…快斗に惚れ直しました(笑)これからも応援しています! (2018年6月2日 12時) (レス) id: b4b2c4fcf3 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - ピッピさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう頑張りますね! (2018年5月29日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - 快斗ー!!めちゃくちゃカッコいいです!!10点連打機能がない占ツクを初めて恨みました…!笑 続きも応援しています(*^^*) (2018年5月29日 11時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - MONOさん» ありがとうございます(^^♪ (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
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