ヤキモチ ページ29
『カンパーイッ！』
Aが加わり、僕らは4人で乾杯をしてワインを飲み始めた。
｢確かに、ちひろさんはひよりさんによく似てる(笑)｣
初めて会うというちひろさんを、Aは良く見つめると
そういって笑った。
｢え！私、お姉ちゃんに似てますかぁ？｣
｢うん(笑)美人姉妹ね｣
｢Aさん、ちひろに会いたがってたものね｣
｢ふふっ(笑)｣
女子三人の会話は、何だかフワリと柔らかい空気が流れて
さっきまでのキッチリとした2人とはまた違う
年相応の顔になった。
きっとこれはAがそんな雰囲気に変えてしまったのだろう。
Aが加わった事により、一瞬にして空気が和んだ事に僕も気付いたから。
｢でも、私もチャンミンさんにお会いできて嬉しいです。
ちひろのお見合い話がなかったら、まだAさんからチャンミンさんには会わせて貰えなかったと思いますから｣
そんなふうに言って笑ったひよりさんの言葉を、いまいち理解できずに聞き直した。
｢Aに会わせて貰えなかったって、どうして？｣
僕がそうひよりさんに尋ねると、Aは照れくさそうに少し俯いた。
｢Aさんて、結構ヤキモチやきみたいですよ？｣
｢ヤキモチやき？｣
｢チャンミンさんは美人が好きだからって(笑)
女性を紹介したくないんですって。ふふっ(笑)｣
｢えっ……｣
ひよりさんからの言葉に驚いて、隣に座るAに顔を向けると
さっきよりも困ったように、ワインを片手に俯いていた。
……なんだぁ
ヤキモチか。
少し嬉しい気持ちと、でも少し、僕の気持ちを100％信じてくれていなかった寂しい気持ちとが混ざり合う。
｢A……
心配しなくても心変わりなんてしないよ｣
彼女の手をそっととると、それを握り締めてそう伝えた。
｢美人は好きだけど、綺麗な絵画を鑑賞しているのと同じ。
絵画に恋する人なんて居ないだろ？｣
｢っふ(笑)……そうね｣
僕の言葉に少し笑ったA
良くわからない屁理屈だけれど、僕が言いたいことをいつも察してくれるAを
心から愛している。
浮気や心変わりをしている余裕なんて僕には無い
だって、僕はまだAの半分も理解できていないと思う。
だからもっと知りたいと思うし、今彼女が何を考えているのか
そして、これから彼女はどうなっていくのか
1番近くで見ていたいと思う。
｢なんかステキ！Aさんとチャンミンさんて！｣
ひよりさんは突然そう言って、キラキラとした眼差しを僕らに向けた。
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alexis(プロフ) - 裕さん» 全くですねー(^^*) (2020年11月18日 19時) (
レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 我が道をいく。って感じです(笑) (2020年11月18日 10時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ここでも結婚。現実でも結婚…。あのマンネのチャンミンが……。5人の中では一番、芸能人らしからぬ(？)神経の持ち主で極めて特別じゃない、いえ、それこそ特別な、そしてシビアな男子。裕さまはリーマン･チャンミンを描きながらもリアル･チャンミンかと感じてます。 (2020年11月12日 23時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきぽんさん» シム家の長男ですからねw (2020年11月11日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» まぉ、頑張れ。ってことでwww (2020年11月11日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年11月4日 17時
