真相 ページ13
｢ちゃんと聞きたい。全部。｣
｢チャンミンさん……｣
彼女の細い指を愛おしむように包みながら
言葉が出てくるのを待っていた。
すると、彼女は小さく深呼吸をして話し始めた。
｢……私の勤務先が変わるって話しをした日
チャンミンさんがうちに泊まって、朝、電車まで一緒に乗ったでしょ？｣
｢うん｣
｢オフィスの最寄り駅で降りたのは別々で
いつも通り職場へ向かおうとしていたの。
……駅を出てオフィスのビルへと歩き出したら……橘さんが、待っていて。
『チャンミンさんと付き合っているのはあなたですよね』って聞かれたの。｣
｢えっ…………あの日？｣
｢うん。
でも、直接2人でいるところを見られたわけではないから『違います』って答えたの。｣
｢否定したの……？｣
｢うん。｣
｢どうして？｣
正直、彼女が否定した事が少しショックだった。
彼女の考えがあるのは理解しているつもりだけれど
それでも心では認めてほしかった部分もあった
けれど、その後
それは彼女の僕への気遣いだったと言うことが分かった。
｢チャンミンさんは私の仕事を理解してくれて認めてくれるから、それを凄く有難いと思ってる。
でも…………やっぱり世間はいち清掃員とエリート社員では釣り合わないと感じるだろうと思うの。
それが同じビル内のオフィスなら、尚更。
毎日作業着を着て掃除をしている清掃員がチャンミンさんの彼女だなんて……。
チャンミンさんがその事で周りの社員さん達に何か言われるのが嫌で……。
だから……誰にも知られたくなかった。｣
｢A…………そんなの気にしなくて良いのに……。｣
僕は俯くAを抱きしめて、『ごめんね。ありがとう』と伝えた
ずっとこの華奢な体で色々なことと戦っていたのだと思うと
とても切ない気持ちになった。
愛する人を守るという想いは、男も女も同じだという事
人の強さとは、見た目や振る舞いだけではないという事
そんなことをAに教えて貰ったような気がしていた。
｢でも……橘さんは『さっき○○駅であなたとチャンミンさんが一緒に駅に並んでいるところを見た』って……｣
｢えっ？駅で……？｣
Aの言った言葉に疑問を抱いた僕は、彼女から離れてその顔を見つめて改めて聞いた。
｢○○駅って……。橘さんはもっとここから手前の駅で降りたはずだよ。
あの日、僕より先に橘さんが降りた筈で……｣
もしかして……あの日、後を付けられてた？
僕は言いようのない恐怖を感じていた。
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alexis(プロフ) - 裕さん» 全くですねー(^^*) (2020年11月18日 19時) (
レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 我が道をいく。って感じです(笑) (2020年11月18日 10時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ここでも結婚。現実でも結婚…。あのマンネのチャンミンが……。5人の中では一番、芸能人らしからぬ(？)神経の持ち主で極めて特別じゃない、いえ、それこそ特別な、そしてシビアな男子。裕さまはリーマン･チャンミンを描きながらもリアル･チャンミンかと感じてます。 (2020年11月12日 23時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきぽんさん» シム家の長男ですからねw (2020年11月11日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» まぉ、頑張れ。ってことでwww (2020年11月11日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年11月4日 17時
