提案 ページ5
『僕から一つお願いがあるのですが』
『なんでしょうか？』
『彼女を・・Aさんを、僕のオフィスの階の担当にしていただけませんでしょうか？』
『あの・・』
『彼女は今、重役などの上階担当ですよね？』
『あぁ、はい』
『できれば、こちらを担当して頂けると助かるんですが。
上階はあまり散らかったり汚れることはないと思うんです』
『は、はぁ』
『彼女のように若い清掃員さんがこちらにまわってくれると、ゴミや化粧室の掃除など
今よりもっと手が回ると思うのですが。
なにせ、社員が多いので掃除はしてくれていても今はすぐに汚れてしまう事が多々あります』
『そうですね。一人でフロアを任せているので、どうしても・・』
『ベテランの方でとても良くやってくれているのですが、それ以上に私たちが汚してしまって。
申し訳ありません』
『いやいやっ！そんなっ！こちらも仕事ですので』
『いかがでしょうか？検討しては頂けませんでしょうか？』
『・・・そうですね。一度社に戻って考えまして。担当の本人たちにも聞いてみます』
『よろしくお願いします。東社長』
僕は東社長を見送ると、その足でエレベーターに乗り
彼女と初めて会った場所に向かった
ポンッ。。。
上階へ降りると辺りを見回し、彼女が居ないか探す
フロアを一回りするところで、化粧室から出てきた彼女を見つけた
掃除道具の入ったワゴンを押し、せっせと廊下を歩く彼女
僕は彼女へと歩みを進めると、ワゴンの少し手前で止まった
「Aさん、お疲れ様です」
止まったワゴンの後ろから、顔をひょっこり出したAさんは
それはとても恐ろしいものを見たかのように、大きく見開いた目で僕を見ていた
「今、時間少し良いですか？」
「あ・・あのぅ・・き、昨日はごちそう様でした」
「いいえ。少し、話せますか？」
「あ、あぁ・・・はい」
僕らは掃除用具室のドアの前までやって来た
「あのぅ、お話って・・・」
「さっき、東社長が僕に会いにやって来ました」
「っ！？」
そう伝えると、彼女は一瞬で顔を強張らせ
そして
「申し訳ありませんっ！一生懸命探したんですがっ！何も見つけることは出来ませんでしたっ！」
そう言いながら頭を深く下げた
「Aさん？」
「本当にっ・・なんとお詫びをしたらいいのか・・」
「あの・・」
頭を下げながら、彼女は段々小さくなる声で申し訳なさそうに言った
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
