昔の話し ページ35
「お前、今まで一体何人の女の子を泣かせてきたんだよ。
やたらモテるヤツはなんか冷たいよな〜」
情にもろい中島
そんなだから、損な役回りをする事も少なくない
それがコイツの良いところなのかもしれないが
もっと上手に周りをかわしてみるのも良いと思う
「冷たくて良いんだよ。
気が無いのに優しくする方が残酷だ」
「ん〜…まぁ、それもそうだけど…」
今の僕を作ったのは、多分
この会社に入って初めて付き合った彼女だ
彼女はとても綺麗で仕事が出来る人だった
今思えば、彼女を僕は愛していたのかよく分からない
ただの憧れだけだったのかもしれない
彼女は僕に色々なことを教えてくれた
仕事も、恋愛の仕方も
男としての立ち振る舞いやテーブルマナーも
本当に全てのことを彼女から教わった
彼女はいつも僕に言っていた
”あなたは自分に自信を持ちなさい
自分を信じてあげられるのは自分だけよ
あなたの人生はあなただけのもの
自分を愛してあげられるのは、自分だけ”
彼女は僕に自信を持たせたかったのだろうと思う
いつも下を向いてばかりの猫背の僕に
彼女は顔を上げて遠くを見なさい、と教えてくれた
大切なものを見過ごさないように、と。
常に僕にくれた褒め言葉も、僕に自信をつけさせるためだったのだろう
２年ほど続いた僕達の関係は、あっさり彼女の転勤で終わりを告げた
お互いに笑顔のままサヨナラを言った
きっと、その時が僕達の期限だったのかもしれない
彼女がその１年後に結婚した事を風の噂で聞いたけれど
その時は何も感じなかった
ただ、彼女が幸せでいてくれたら
僕はそれで良かったから
「曖昧な態度はしたくない。
愛する女性はたった一人だけで良い。
その人をずっと大切にしていきたい。」
「チャンミン……」
「初めて思ったんだよ。そんなふうに。
だから誰にも邪魔されたくないし、誤解も与えたくない。
僕の気持ちを彼女に真っ直ぐに伝えたい。
中島なら分かってくれるよな？」
入社して、部署は違うけれど共に戦ってきた仲間
これまで沢山の話しもしたし、夢も語ってきた
お互いの思っていることも理解し合う、大切な友達
僕は中島のことをそんなふうに思っている
だから、中島にも僕の守ろうとしているものを理解してもらいたいという気持ちが強くあった
「そんなチャンミン初めて見たよ。
…………頑張れよ。絶対ものにしろよ？
モテ男のプライドにかけて」
「うん(笑)」
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
