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それはまだ早い。 ページ6

ほぼ毎日、悟は山にきてはダラダラして帰って行く。
幼いうちは家族が心配するからと陽があるうちに帰らせていた。


しかし、中学、高校と歳を重ねるにつれ、家に居づらくなっているのか、Aが帰れというのも聞かずに休暇の日などは泊まる日も増えていった。



それに伴って家は拡張を繰り返し、ほどほどの広さの屋敷のようになっている。

 
「A、靴下片方ないんだけど、知らない?」

 

「知らん。」



「おかしいな…、昨日ここにあったはずなのに。

…もしかして履いてる?」

 

 
「誰がお前の靴下を履くか。」

 

悟は高校生になり力も強くなり、
165cmのAの身長も既に越えた。
呪術師としての力も年々強くなっていることがみてとれた。


 

「それより、毎日ここへ来るがここから高専は遠くなかったか?

しかも寮だろう。」

 

「Aが1人じゃ寂しいだろ。」

 

何事もないようにさらりと言った。


 
「私は5歳のお前が来る前までずっと1人で居たんだ。

今さら寂しいなどと思わんよ。」


 
昔の静かな生活を思い出す。


 
「ま、俺が来たいから来てるんだけど。


てか最近ずーっと、俺のこと
"お前"だの、"マセガキ"だの、名前で呼ばないよね。

俺結構Aに"悟"って呼ばれるの好きなんだけど。」



「同級生にでも呼んでもらっておけ。」




ぴしゃりと冷たく返すA。

 

「あ、わかった。

最近俺の成長が著しくて、どんどんイケメンになっていくから呼ぶのが恥ずかしいんだろ??

まあ背も高くなったし?力も強いし?」

 

「何故名前を呼ぶのが恥ずかしくなるんだ?

元々、私は名前にこだわりをあまり持っていない。
無名のまま過ごしてきたしな。

私がお前を悟と呼ぶのも、私は五条家の人間を長く見てきたからその区別のためだ。」


 
悟から持ってきてもらった文庫本を読みながら言い返す。



「え、Aって何年生きてるの?

その言い方的に結構長いこと生きてる…?」

 

言葉の引っかかった部分を突いてくる。
まだ明かすには早いと判断している部分だ。



「…遅刻するぞ、早く行け。」

 

これ以上聞いても答えが返ってこないと諦めたのか、大人しく学校へと向かって行った。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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ダイフク(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチについては明言出来ないのですが、楽しんで読んでいただけるかな、と思います…。更新頑張ります! (2022年3月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ダイフクさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。更新楽しみにしています。 (2022年2月25日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - みきゃるさん» コメントありがとうございます!とても遅くなりましたが、これから少しずつ更新して行くのでよろしくお願いします! (2022年2月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
みきゃる(プロフ) - とても面白いです!!!ゆっくりでもいいので、続きが見たいなと思ってしまいました、、! (2021年12月12日 10時) (レス) id: 22cb947882 (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - 雪マカロンさん» コメントありがとうございます!早く高専生たちを登場させられるように更新頑張ります! (2021年3月4日 20時) (レス) id: 9e9c718d28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ダイフク | 作成日時:2021年1月11日 15時

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