佰弐拾肆話 ページ9
『……それに、もう終わりだし。』
半天狗「なに?」
Aが刀を鞘にしまったと同時に、たくさんあった石竜子を含め、半天狗がボロボロと崩れだした。
『……本体が斬られたみたいだね。半天狗、残念。』
半天狗「ぐ……!」
さっきの玉壺とは違い、半天狗は素直に喚きもせずに消えていった。
………この場合、「憎伯天」と言うべきなのか。
まぁもうどうでもいい。
『(……このくらい静かだったらいいのに。)』
恋柱「(終わった?終わったの?!嘘!?Aちゃん怪我1つしてないわ?!とても強いのね、Aちゃん!!)」
玉壺よりかは手応えがあった。
けど、やはり物足りない。
面白くない。
単調な動きばかりでつまらなかった。
はぁ、と溜息をついて、Aは里へと向かった。
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『………はい。これでいいですよ。少ししたら痛みも取れますよ。』
鍛冶「ホントですか!ありがとうございます!」
『……暫く安静に。でないとまた傷口が開くので。』
鍛冶「は、はい!」
鍛冶の妻「良かった、良かったねぇ、あんた…!」
『……3本ほど骨が折れていますね。隠の方にお願いしてみます。』
鍛冶「は、い……。」
最早隠を便利屋だと思っているA。
鍛冶の人だろうがなんだろうが屋敷に運んでもらう。
……警護していた鬼殺隊員はもう死んでしまった後みたいだし。
そっちの埋葬もしなければ。
『(……あとは。)』
里長である鉄珍様のところへと向かう。
里の人の情報によれば恋柱様が助け出していたようで、里の奥深くに隠れているんだとか。
『………長。まだ死んではいけませんよ。』
長「A、か……。美女に囲まれるまでは死ねるか…!!」
『……素晴らしい目標ですね。手当てします。』
……男の人というのは女好きが多いのか?
ほら、あの金髪とか金髪とか金髪とか。
ぐっ!と力拳を作る里長を見て呆れるA。
ゆっくり丁寧に里長の容態を確認していく。
『……骨は折れていますが、幸い、内臓に刺さったりはしていないようです。運ぶ際は慎重に。』
長「……幸運、じゃな。」
『ホントですよ。……では。』
次から次へと現れる負傷者達に手早く手当てをしていくA。
里に隠の人達が到着する頃にはあらかたの処置が済んでいたのだとか。
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るい(プロフ) - 望さん» 鬼化ルートとは別に短編集を出すので、鬼化ルート=短編集ではないです。書き方分かりにくかったですね(汗)申し訳ないです。後で修正しておきます! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 宙さん» 迫ってるむいくんかっこよくないですか?!欲のままに書いてみたんですけど……、気に入っていただけて良かったです!これからもよろしくお願いします! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - にゃうさん» ホントですか、そう思っていただけて何よりです!これからもよろしくお願いします!返信遅れて申し訳ないです…… (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - むーむさん» 分かりました!甘々な感じになってもよろしいでしょうか…? (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 鬼化ルートは短編集じゃない方がいいです。普通に投稿してください。更新楽しみにしています。 (2020年4月8日 22時) (レス) id: 05ffcd4bcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年3月28日 23時