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弐佰参拾伍話 ページ5

カナヲ「A…!A……!!」








……どうしよう。




カナヲが泣きじゃくって離れてくれない。
それどころか、さっきより抱きつく力が強くなってる。









それに、この気配……。









『……カナヲ。私、生きてるよ?』
カナヲ「分かってる……!でも、でも……!!」








カナヲからする安心と安堵と不安と恐怖の音。








それに混じるあの人の力。









確かめなければ。









『……分かった、分かったから一回離して。』
カナヲ「………。」








首を横に振り離れようとしないカナヲ。









これでは確認のしようがない。








どうしたものか、と頭を悩ませていると








鎹「おいA!いつまでかかって……って、なんだ。起きたのか。」
『鎹……。』









大量の薬品を抱えた鎹が現れた。









アオイ「あ、ちょっと!その薬品は一緒に持ち歩かないで下さいよ!!万が一のことがあったらどうするんですか?!」
鎹「あぁ?ねーよ、んなもん。」







それを見たアオイがすぐさま注意するも平然と鎹は
かわす。








鎹「あっちの治療は終わったぞ。あと何すんの?」
『そうね……。』









チラリとカナヲの様子を伺うと、無言で抱きついている。






アオイ達も何か言いたげな顔をしてこちらを見ている。









……皆看病の連続で殆ど休みを取れてないようなものだしなぁ…。









『……とりあえず午後まで休憩。薬品はそこに置いといて。』
鎹「りょーかい。」







大量の薬品と包帯を置いて、鎹は空気を察したのか部屋を出て行った。
それにアオイ達も続く。




暫くして、カナヲが顔を上げた。






カナヲ「……しのぶ姉さんの、容態は?」
『……危篤状態を抜けた所。あと1ヶ月足らずで目を覚ますと思う。』







本来なら失血死していてもおかしくなかった。






咄嗟に「巫女の力」を使ったとはいえ、どこまで回復するのやら…。







カナヲ「そっか……。…助かる、よね?」
『……可能性としては五分五分。あとはあの人の生命力に賭けるしかない。』






こればっかりは、どうしようもない。









そう言おうとした時だった。









カナヲ「…Aの、」
『?なに?』









カナヲ「Aの、バカ!」








突然、カナヲに怒られた。

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魚のフライのような肉 - 私もID違いますが同一人物です。ものすごい偶然……。 (2021年6月22日 18時) (レス) id: 369b1cf0fd (このIDを非表示/違反報告)
魚のフライのような肉 - Aさん» いえ、こちらこそ、出しゃばってしまい申し訳ないです (2021年6月22日 18時) (レス) id: 369b1cf0fd (このIDを非表示/違反報告)
A - ↓IDちがいますが同一人物です (2021年5月16日 23時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
A - 魚のフライのような肉さん» すみません、もともと口が悪いんです。不快にさせてしまいましたよね… (2021年5月16日 23時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - こんばんは。戻ってきてくれて嬉しいです。おかえりなさい(?)また更新されるのを楽しみにしていますね。 (2021年5月16日 23時) (レス) id: a0ad16ec48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年7月12日 23時

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