弐佰参拾参話〜カナヲside〜 ページ3
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深い。
暗い。
冷たい。
寒い。
カナヲ「(どこ、ここ……。)」
真っ暗でなにも見えない。
夜目はかなり効く方なのに、なにも見えない。
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ーーいや、違う。
なにもないんだ、ここは。
どこを見ても真っ暗な闇しか見えない。
他はなにもないんだ。
カナヲ「…っA!しのぶ姉さん!アオイ!皆!」
なんとかここを出ようと、皆の名前を呼ぶが返事がない。
急な喪失感と焦燥感に襲われ、闇雲に走り回る。
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ーーだけど。
走れば走るほど暗くなっていく。
闇のもっと深い、暗いところへと堕ちていく。
カナヲ「や、やだ…!A!A!!」
堪らずAの名前を呼び続けるが、なにも変わらない。
カナヲ「(怖い、怖いよ…!A…!)」
誰か助けて……!!
その場に蹲り涙を零した時だった。
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?「ーーお前さんには、生きてもらわねばな。」
その言葉と共に真っ暗な闇が一瞬で消え去った。
カナヲ「(眩しい…!)」
いきなり明るくなった視界に順応するのが遅れ、ギュッと目をつぶった時
?「あの子を頼むよ。栗花落カナヲさん。」
ふわ、と誰かに抱きしめられた。
だけど一瞬でその温もりは消えてなくなった。
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魚のフライのような肉 - 私もID違いますが同一人物です。ものすごい偶然……。 (2021年6月22日 18時) (レス) id: 369b1cf0fd (このIDを非表示/違反報告)
魚のフライのような肉 - Aさん» いえ、こちらこそ、出しゃばってしまい申し訳ないです (2021年6月22日 18時) (レス) id: 369b1cf0fd (このIDを非表示/違反報告)
A - ↓IDちがいますが同一人物です (2021年5月16日 23時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
A - 魚のフライのような肉さん» すみません、もともと口が悪いんです。不快にさせてしまいましたよね… (2021年5月16日 23時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - こんばんは。戻ってきてくれて嬉しいです。おかえりなさい(?)また更新されるのを楽しみにしていますね。 (2021年5月16日 23時) (レス) id: a0ad16ec48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年7月12日 23時