絡まりアイ (ｔ) (ページ24)

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到着したお店は明るい雰囲気の和食屋さん。

「個室になっちゃうけど、いい？」

「もちろんです。素敵なお店ですね。」

「ありがと。ご飯も美味しいから期待しててね。」

掘りごたつ風の個室に入り、食事を頼む。

「Aちゃんは、飲んでいいんだよ？」

「いえ、1人で飲んでも寂しいので。また横尾さんが飲めるときに飲みます。」

「ははっ。また、会ってくれるんだ。」

「あ！やだ、図々しいこと言ってすみません！そういうつもりじゃなくって、えっと、お酒は誰かと飲むのがすきなので、その、あの…。」

俯いて赤くなっているわたしに向かって横尾さんが話しかけてくれる。

「はははっそんなに焦らなくて大丈夫。深い意味はないってわかっれらる…。」

噛んだ。

横尾さんが盛大に噛んだ。

チラッと横尾さんを見ると、彼も自分が噛んだことにびっくりしている顔をしていた。

それがなんだかおかしくて、ふふふっと笑ってしまう。

「横尾さん、落ち着いたオトナだなぁって思ってたんですけど、やっぱりちょっとかわいいです(笑)なんか安心しました。」

「はぇっ？」

「ちょっと、緊張してたんですけど、ほぐれてきました。ありがとうございます。」

「あ～ー、うん。なんか、複雑な感想だけど、慣れてきてくれたんなら、よかったかな。」

その後は、2人の間の雰囲気もやわらかくなって、和やかに食事をした。