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エーミールside
大先生が入ってきて、まだ来てない幹部はAさんだけになった。
8時5分前になっても来ないAさんに、みんなはイライラし初めてコネシマさんなんて貧乏ゆすりをしている。
「大先生より遅いとかやばすぎやろ」
「仕事もできんし、訓練もろくに出んし、いる?」
「うわ〜それ!作戦参謀やけどもう剥奪すれば?」
「アリアおるしな」
シャオロンさん、コネシマさん、ゾムさんが明らかなイラつきを見せながら言う。
すると、厨房からコック長がやってきて、グルッペンさんにコソコソと何やらを呟いた。
グルッペンさんに注目する幹部たち。
そして、軽く頷いたグルッペンさんはみんなに向けて言った。
「諸君、朝食を頂こう」
「えっ?あいつは?」
「あぁ、どうやらコック長に自分の分の料理は抜いといてくれと頼んでいたらしい」
…?
みんなはそれに納得したようだが、私には気がかりになってモヤモヤした。
だって、彼女は以前言っていたから。
_また本読んどる…朝食は食べなあかんよ?
_Aさん…面白くてつい…
_朝食は一日のエネルギーなんやで?倒れてまうよ
_よく知ってるんですね
_エミさんが心配だからかな〜ほら行くで!
だから、そんな彼女が朝食を、抜くなんて…
「エミさん…?ちょっとどないしたん、変やで?」
「いえ…なんでもないですよ」
「?そか、ならええんやけど」
「すみません」
そうして騒がしい朝食が終わり、各自仕事に向かって解散をした。
今日は非番だから、図書館でも行って過ごそうかな。
確か新しい本が入荷したはず。
整理がてら、読んで過ごそう。
重い扉を開き、中に入る。
ステンドガラスが陽の光を様々な色に変えていて、幻想的な空間に作りあがっていた。
ダンボールを開けて、入っている本を見る。
西洋の本から東洋の本まで幅広く集められた本は、私の心を躍らせた。
この軍で本に興味がある人は多くない。
それに、利用者もテスト前の学生が大半だ。
「今日は、やけに静かですね」
人は少ないにしろ、いつもなら数名が見えるはずだが今日は誰もいなかった。
一足先に、新しい本を読んでしまおう。
私は備え付けられた椅子に座って読み始めた。
***
オチが全然ないです(真顔)
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そあ - とても素敵な作品を読ませていただいてありがとうございます。今まで見た事ない結末で、終始己の感情を揺さぶられながら見ていました。言語化ができないくらい本当に感動して涙が止まらなかったです。改めて、こんなに素敵な作品を創り上げていただきありがとうございま (2023年4月16日 9時) (レス) @page50 id: 631f5adca0 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - 読み終わった頃には涙でびしょびしょでした…。号泣…。ありがとう…。 (2023年2月4日 7時) (レス) @page50 id: fdfca7d6d9 (このIDを非表示/違反報告)
うなん(プロフ) - この作品が作られた時から知っているのに今読んでもあまり泣かない私でもとても泣いてしまいます… (2022年8月23日 23時) (レス) @page50 id: 1526234c9f (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 他人を不幸にして自分は幸せになる綺麗話か (2022年8月10日 18時) (レス) @page48 id: 12da5077e2 (このIDを非表示/違反報告)
四季 - 泣きました(((とても楽しく拝見させていただきました!泣きました(((とにかく号泣で(((素晴らしい作品をありがとうございました!! (2022年7月12日 16時) (レス) id: b733f218de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らある | 作者ホームページ:http://kain00765467/yuki.pearl.//
作成日時:2020年3月23日 15時