5.死 ページ5
「・・・」
地上、いや薄い毛布に叩き付けられた時。
私は目の前が真っ暗でなにも見えなかった。
本当に死んだの?
本当になにも聞こえないしなにも見えない。
誰か助けて...
そんなことを思っていると、だんだんと目の前になにかが写るのが見えた。
なんだろう、と思っているそんなとき。ぱあっと視界が明るくなった。
まぶしい、と思って思わず目を開けてみると....
私が目の当たりにしたのは綺麗で、どこまでも続いていそうな清流の川だった。
綺麗、と立ち尽くしていると、はっとした。
「もしかしてここ、三途の川では....?」
普通に喋れていることなんか忘れて、私はあわてふためいた。
そして、川は絶対に渡ってはいけない、と頭に押し込んで、どうにかここから生還する方法を考えた
そしてひとつの案が思い付いた。それは、川から遠くのところに行く、ということだった。
渡ってはいけない、だから自身を遠ざければ生還出来る、これが私の考えだ!私って天才!
じゃあ、早速歩こうか。
そうして、私はどんどん川の真反対に進んでいった。
そうすること3分後ぐらい。
目の前が闇に飲まれていくのが確認出来た。
もしかしてこれ生還出来たのは？という希望を抱きながら私はその闇に包まれていった...
..................
あれから何分経った?
一向にこの闇が消える気配はない。
もしかして、逆効果だったの?
川の近くに居たときは、他にもなんか草原とか雲が見えたけど、歩いてきたところではなんにも見えなかった。
天才失格だ. ..
って、なんだ!?明るくなって....!?
「....あうっ!?」
「フィオネ!?」「フィオネッ!」
二人の私を呼ぶ声が聞こえた。ああ、お父さんお母さんだ、と思った。
やっと闇に解放されて、優しいお母さんに泣きながら抱っこされている今。
この今がここに来てから初めて生を実感した。
ラーベとミリーのことなんか忘れて、ただひたすらに私は泣き続けた...
そうして、この日に起こった出来事は私達にとっていつまでも忘れられない思い出となった。
...さてと、一方お母さんとお父さん、メイドさん達はどんなことを思っていたんだろうね。
....それは闇に葬り去ったよ。
私が川に居るとき、１ヶ月ぐらい私が気付かずに時が経っていたのはまた別のお話。
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麦色夕茶(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます！これからも精進してまいります！ (2023年2月17日 17時) (
レス) id: 327edc154b (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 面白いですね!!!!!!!!!!!頑張ってください。！！ (2023年2月17日 16時) (レス) @page5 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
ましろの水葉(プロフ) - キル坊さん» ありがとうございます! (2023年1月28日 20時) (レス) id: b3a1c84e80 (このIDを非表示/違反報告)
キル坊(プロフ) - ましろの水葉さん» GLは女の子同士の恋ですので…早とちりしてしまい申し訳ないです…それと、応援してます！頑張ってください！ (2023年1月28日 20時) (レス) id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
ましろの水葉(プロフ) - キル坊さん» 了解致しました。ご注意ありがとうございます。もしglだったらそのまま勘違いしてました... (2023年1月28日 20時) (レス) id: b3a1c84e80 (このIDを非表示/違反報告)
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