添い寝フレンド【WN】 (ページ10)

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『おはようございまーす』

少し重い扉を開けながらダンスサークルに入ると、ソファー(堕天使専用)にふんぞり返ってスマホをいじるジョンハン先輩と、長い足を優雅に組んで高級そうな椅子(黒紳士専用)でなにかの資料を読んでいるジョシュア先輩。

……げ、二人ともいるし。

嫌な表情が一切出ないように笑顔を作りジョンハン先輩へと近づいた。

『これ頼まれてた二年の参加人数まとめた名簿です！』

jh「おー、さすがウリエギ仕事早いな」

スマホからチラッと私に視線を移したジョンハン先輩は、顎でクイッとテーブルを指した。

jh「そこ置いといて」

ジョシュア先輩の前のテーブルに置くと、ジョシュア先輩が資料から視線を外し私が持ってきた参加名簿をじっくりと見出す。

js「あれ、A今回出ないの？」

jh「え？エギ出ないの？」

ジョシュア先輩の一言に反応したジョンハン先輩の言葉にしまった、と後悔した。

私が所属しているダンスサークルは、イベントやコンテストなんかに度々出るような結構有名なサークルなのだけど、今回のイベントはカナダのホストファミリーの元へ遊びに行く日程と丸かぶりしているため、私は参加しない予定だったのだ。

『すみません〜、私この日カナダに行く予定でして……』

jh「はー？エギ居ないとつまんないじゃん」

ソファー(堕天使専用)から私の方へと歩いてきたジョンハン先輩は、私の頭に肘を置いて文句を垂れる。