添い寝フレンド【WN】 (ページ7)

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「前から思ってたんだけどさ、ネックレス可愛いね」

一通り愚痴や自慢話なんかを話し終えて満足したのか彼女は私の首元を見つめてそう言った。

『えっ、ほんと？嬉しい！』

「どこで買ったの？」

『これはねぇ、留学先のホストファミリーが韓国帰る時にくれたやつなんだよね……ブランド物とかではないから現地のお店のものだと思うんだけど、今度聞いてみるね？』

「そっか、高校はカナダにいたんだっけ」

「うん！まるっと3年間向こうにいたよ』

「凄いなぁ〜、私だったら3年間も異国で暮らせないや」

『ホストファミリーが韓国系のルーツがあるご家庭だったからそこまで辛くなかったのが幸いだったの』

私を受け入れてくれたホストファミリーの息子くんが帰国する時の空港でくれたネックレス、シンプルで綺麗に光る控えめな装飾が私の好みドンピシャで彼のセンスに惚れ込んだのを今でも覚えている。

あぁ、会いたいな。愛しのカモメ眉毛。

私にプレゼントを渡してきた時の少し照れた顔を思い出して笑みがこぼれた。

「あ、その顔はさては恋してたな？」

『え〜、違うよぉ！あの時は中学生の可愛い男の子だったから弟みたいに可愛がってたの！』

「えー？怪しいなぁ」

ニヤニヤと私を覗き込んでくる彼女を交わしていると、教授が講義室に入ってきた。

女子って恋愛話好きだよね。もう、なんですぐに恋愛と絡ませたがるかな……そんな風に考えながら眠くなるような教授の声に意識を集中させた。