添い寝フレンド【WN】 (ページ4)

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『今日はどうしようかな』

胸下まで伸びたストレートの明るい金髪を見つめながら、アイロンを温める。

１ヶ月に2回美容院に通って金髪を保つためにケアは怠っていないけど、少しづつ毛先に傷んでる場所が増えてきた。

絡まないようにブラシを髪の毛に滑らせていると、大きな鏡に寝癖が大爆発したウォヌが立っているのが見えた。

『おはよ』

いつもの数倍鋭い目つきのまま私の背後までやってきた彼は、後ろから大きな体を私に預けた。

『重い』

「んー、」

首元に埋まった彼の顔が重いし、首にあたる彼の髪の毛が擽ったい。

声をかけても退く気配は1ミリも感じない。

また目を瞑って立ったまま寝てしまったのではと思うぐらい動かないウォヌに、諦めて温まったアイロンを手に取った。

『火傷しても知らないよ』

「……いーよ。Aなら」

『バカなの……？』

低い声でくすくす笑った彼は、私の腰に回った腕の力を強くした。

鏡で自分の髪の毛を確認しながらボリュームが出るように髪の毛を巻いていると、私の首元から顔を上げたウォヌと鏡越しで目が合った。

『……なに？』

「俺ストレートが好き」

『ウォヌの好みは聞いてない』

「………」

『っ、ちょっと！』

バッサリ切るとウォヌは拗ねた表情をして、私の首元に軽く甘噛みすると声を荒らげた私を無視して、リビングの方へと向かって歩いて行ってしまった。