添い寝フレンド【WN】 (ページ21)

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意識はそのまま、目を瞑り脳を休ませて何分経ったか。

もうそろそろ目を開けようか悩んでいた時、玄関から暗証番号を開ける電子音が微かに聞こえてきた。

……なんだ、やっぱり来るんじゃん。

電気の着いていない家の様子を気遣ってか、なるべく音を立てずに寝室まで真っ直ぐ進む足音。

その音を聞きながら、私の口角はゆっくりと緩んだ。

「……寝た？」

扉の開く音が聞こえて、目を瞑ったままウォヌの方へと寝返りを打つ。

『ウォヌがいなかったから眠れない』

「だと思った」

パチッと目を開け、暗闇の中ウォヌを探すように目線を上げると、少し煙草の匂いを纏ったウォヌが穏やかな表情で私を見下ろしていた。

『来るなら既読無視しないで連絡くれればよかったのに。』

ふわふわの布団からゆっくりと体を起こしながらウォヌに文句を言うと、ウォヌは困ったような笑顔を浮かべた。

「早く来なきゃと思って」

『……それはありがと』

私の頭を撫でるウォヌの手は、少し前まで冷気に触れていたからか凍るように冷たかった。

『お風呂入って』

「ん。」

温かい寝室から出て、リビングへと向かう私とお風呂場へ向かうウォヌ。

『ご飯食べた？』

「賄い食べてきた」

『んー』

電気をつけたら、暗闇になれた目が少し開けづらかった。