添い寝フレンド【WN】 (ページ1)

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「……ん、」

鼓膜を震わす甘く低い声と、私の体に巻きついた長い腕の重さに目を覚ました。

意識がぼんやりとしている中、時間を確認しようとベッド脇のローテーブルに置いてあるスマホに手を伸ばし、画面を見ると05:26の文字。

朝日が昇りきっておらず、カーテンから透ける光はまだ薄暗い。

布団から出た足が冷気に触れて震え、思わず足を布団の中に引っ込めた。

今日はいつもよりかは眠れた気がする。

出てくるあくびを噛み殺し、長い腕の主を辿ると綺麗な顔で眠るウォヌが私を抱きしめていた。

冷え性なはずの私の足は、外の冷気を忘れたかのようにウォヌの体温に溶け込んでいく。

私の体に回るウォヌの暖かな体温に名残惜しさを感じながらも、ウォヌを起こさないようにベットから抜け出した。

足が冷気に触れる何倍もの寒さが私の肌を突き刺した。

「……寒」

思わず出たその言葉は静かな空間に消えていく。綺麗な顔で眠っているウォヌを確認してから寝室を出た。