♯マイペースな彼 ページ47
A side
あれから美希とは一言も会話することなく、
放課後を迎えた。
『 美希っ、一緒に帰ろ？ 』
美希「 ごめん、予定あるから 」
足早に教室を出ていった美希に
目を向けた目黒蓮は、私の元にきた。
目黒「 喧嘩でもしたの？ 」
『 ううん。美希どうしちゃったのかな… 』
目黒「 この後予定は？ 」
『 帰るだけだけど… 』
目黒「 なら俺に付き合って。笑 」
自然に手を絡ませる目黒蓮と教室を出た
私の頭の中は、美希のことでいっぱいだった。
:
カフェに入った私達は、
注文したアイスコーヒーを飲みながら
会話を弾ませていた。
『 1つ聞いてもいい？ 』
目黒「 ん？ 」
『 蓮くんはさ…
ジロジロ見られるの、嫌だったりしないの？』
目黒蓮は咥えていたストローを離して、
そっと横を向いた。
目黒蓮に目を向けられた女子高生達は、
慌てて会話に夢中になっているフリをした。
目黒「 俺、思うんだけどさ 」
視線を変えない目黒蓮に、
女子高生達は口元を隠しながらオドオドしている。
目黒「 なんで俺が見つめ返すと逸らすんだろうね。
自分達は好き勝手見るくせに 」
『 え？笑 』
ようやく視線を戻した目黒蓮は、
私の目をじっと見つめてくる。
『 恥ずかしいからとか？ 』
目黒「 Aは逸らさないじゃん。
俺に見つめられて恥ずかしくないの？ 」
『 目を見て話すのは常識でしょ？ 』
目黒「 俺は恥ずかしいよ？
Aに見つめられると 」
『 でも逸らさないじゃん。笑 』
目黒「 恥ずかしいけど、
Aの顔をずっと見てたいから見るの 」
再びストローを咥えた目黒蓮の視線は
逸らされることなく私の目を捉えている。
『 じゃあ私も、見たいから見る。笑 』
冗談混じりに笑いながら、
頬杖をついて目黒蓮の目を見つめ返す。
目黒「 まじで、かわいいな。笑 」
「 きゃっ/// 」
頬杖つく肘をスライドさせて
顔を近づけてきた目黒蓮に反応する前に、
さっきの女子高生達が声をあげた。
目黒「 誰に見られようが関係ねーよ。
俺が見たいものを見るの 」
『 さすがだね。笑 』
典型的なB型の彼といると、私のペースが乱されることにはもう慣れていた。
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leechan - 零さん» コメントありがとうございます！続編も頑張ります！ (2021年1月20日 21時) (
レス) id: 3dac29f62b (このIDを非表示/違反報告)
leechan - おーやんさん» ありがとうございます！更新をお待ちください！ (2021年1月20日 21時) (レス) id: 3dac29f62b (このIDを非表示/違反報告)
零 - お話、すごく好きです！！続編楽しみにしてます！ (2021年1月20日 17時) (レス) id: f20013ee9d (このIDを非表示/違反報告)
おーやん(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！S9最高です！続編がでるの楽しみにしています！！ (2021年1月20日 12時) (レス) id: 7c71f694df (このIDを非表示/違反報告)
leechan - 祐莉さん» ご意見ありがとうございます！今後の更新を楽しみに待ってくださるとありがたいです！ (2021年1月19日 12時) (レス) id: 4afeda7977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：leechan | 作成日時：2021年1月13日 2時
