階級学園【小説】 (ページ17)

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お金仕事権力【佐加野黒須】ページ17

「おめでとう、生徒会長から君への退学が決まったらしいよ。田中くん」
「…っ！テメェ…」

退学届を田中に渡す。
こいつも可哀想にと哀れな目で見る野獣馬や媚びを売る生徒
生徒会管理の仕事は退学する生徒の退学届を届けに行く仕事。
ほんと嫌なんだよね、こういうの。

「…生徒会死ねばいいのに」

「そこの貴方も退学ね」

小声で言うつもりだったんだろうが、
こっちは聞こえてるぞ。
新入生なのにあぁー…って使えるかもしれないこいつ。

「すいません…….！！許してください！！退学させられたらお母さんが…」

「そうだね、今日特別な日なんだし
いいよ、見逃してあげる。

……けどその代わり、明後日退学だからね」

ゲスいように俺は笑う
違う、こんなことしたかったんだじゃない
俺は…

「よーし、退学届も送ったからもうさらばだ」

早くシャバの空気が吸いたいので
屋上へと向かう。
ほんと早くこの段階制度無くならないのかな
______暴れたいんだ。一刻も早く

階段を駆け上り鍵を開ける
屋上の鍵は生徒会全員持っている。
それもそうだ、権力だから

「スゥー、ハァー……」

息を吸って吐いてストレス発散としてタバコを吸おうとした…したんだ。
吸おうとしたらいきなり手が止まりまたあいつがきたんだなっと感覚でわかる。

「ねぇー、暴れよ？まじ。」
「暴れないよ、まだ」

幻覚を見て幻聴が聞こえてくる
そろそろ精神科に行くべきなのかな
___俺、こう見えて二重人格なんだよね
言っても誰も信じてくれないし
退学させる可能性だってある。

「全員殺そうぜ？生ゴミは排除しようよ」
「うるせぇな。しないっていつも言ってるだろ！」

幻覚でも幻聴でも関係なく話してくる
裏の俺だ。
いつから出てきたんだろうって思うぐらい…けど
"あの事件"で生まれたんだと俺は思う
もしもこいつに手を伸ばさなければ…

「ムカつく奴、嫌味な奴、嫌いな奴、うるさい奴、調子に乗っている奴、もらうもかけられもない奴、他人に迷惑をかける奴、罵声をする奴、暴力する奴…欲望のために他人を傷つける奴、全員殺そうぜ？」

うるさい…

「学園全員殺そうか？退学させるまでに」

う、るさい…

バン！！！

「黒須！！！」
「チッ、めんどくさい奴きたな」

裏の俺は姿を消して消えていった
そして屋上のドアを勢いよく開く美月がやっていきた

「はぁぁぁ～、ほんとびっくりするからやめて」
「うるせぇ！！こう言う性格なんだから仕方ないでしょ！！とにかくヤンキーにやられたっと言ってくわよ」

美月は力強く俺を引っ張っていく
正直言って痛い…
けど頑張るかぁ…