109時間目 ページ9
「カルマ君！皆の前でそう言うことはいけません！！」
「あー、そっか。こういうのは二人っきりの方がいいんだっけ」
「そう言うことです！」
「『そう言うことです』じゃ、ないよ！？」
ターゲットが来てくれたので安堵していた。
だって、カルマから離してくれる、と思ったからだ。
･･･だが、ターゲットが放った言葉は見事に期待を裏切ってくれた。なんでだよ！？教師だろ！？
「ですが、Aさんの恥ずかしがっている姿もレアでいいですね･･･！やはりカルマ君とAさんは小説のネタが進みます！」
「「「まだ書いてたのかよ！？」」」
ターゲットの言葉に皆が反応する。
･･･というより、こんなに余裕がなくなるなんて･･･。いつもならもっと冷静でいられるはずなのに･･！
「ああそれは間違いなく“触手”の所為ですね」
「触手･･･？というか、なんで僕の考えていることが分かったの」
「思いっきり口に出てたよ？」
どうやら僕の考えている事が口に出ていたらしい。
ターゲットには考えていることの答えを言われ、カエデには真実を告げられる。
「そうか･･･、そういうことだったのか･･･！触手は精神状態を大きく左右する･･･。だから、いつもなら表に出さない感情もこんなに出てくるのか･･･！」
真実を理解して落ち込む。
成る程、触手は手に入る力は大きいけれど、それに伴う代償は水や反物質に効く光線以外にも、沢山あるのか･･･！
「それは置いておいて･･･。よく戻ってきてくれました」
「･･･まぁ、その･･･。うん。“ただいま”」
ターゲットの言葉に、僕はそう答えた。
「無断欠席だったので、お家に寄ったのですが不在だったみたいで･･･」
「まぁ、あの家･･･、というかあの家は住所登録の為だけに借りた部屋だ。いつもは拠点にいる」
「拠点？」
ターゲットは休んでいた僕を心配していたらしく、仮の家にまで来ていたらしい。
で、桃花が拠点に反応した。仕方ない、軽く話すか。
「ああ。前に急に帰った日があっただろ？」
「ああ、死神の」
「･･･彼奴が拠点を壊してくれたから、後処理が大変だったんだよ･･･」
「その拠点には何があるんだ？」
彼奴は死神ではない･･･！裏切り者だ･･･！
まぁ、今は関係ないからいい。
拠点には何があるのか、と木村が問う。
「何って･･･、武器庫と“危ない薬”さ」
ニヤリ、と口元が緩くなった気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
