142時間目 ページ42
「遠距離からの攻撃と支援、か」
木の枝に乗りながら、そう言葉を零す。
…まあ、苦手ではないけどさ。
確かに、こちらの戦力としては圧倒的に遠距離攻撃に向いている人間が少ない。なんせ、遠距離攻撃を主にしている千葉と凜香は『殺す派』だ。
殆どが接近戦か中距離を得意としているだろう。
向こうと違ってトラップを張れる人間が多いのは良い。
…因みに僕はトラップを仕掛けるのは苦手だ。出来るかどうかと言われるなら、出来る方だが。
「命令だもの。ちゃんと果たしてみせるさ」
そう言っていると、烏間殿から開始の合図が降ろされる。
と、気配を感じ、首を右に傾げる。
「…ふーん、開幕アウトを狙ったのか。残念、殺意を抑え切れていないよ＿＿＿千葉」
目線の先には僕に銃口を向けている千葉。
そばには岡島もいる。
＿＿＿さあ、『お返し』だ。
銃口を千葉に向けて迷わずトリガーを引く。
「…あ、有希子」
銃口から放たれたペイント弾が、千葉に当たったと同時に、誰かのペイント弾が千葉と岡島を襲う。…同時だったか。
千葉の次に撃とうと思っていた岡島に、銃口を向けていたが、その必要が無くなったので、スコープから目を離す。
そして高い位置まで登り、戦場を見渡す。
僕が一気にあの場へ突っ込んでいけば簡単に旗を奪える。
だが、一年間暗殺の訓練を受けてきた彼らを前にその行動は命取りだろう。
…悔しいが、舐めたらいけないと言うことだ。
「…しかし、さっきからこっちの人間脱落しすぎじゃない？」
開幕で脱落したメグと竹林。
僕が今の位置に登っている間に有希子、杉野、優月。
そして先程陽菜乃とカエデが脱落している。
その原因はなんだろうか。
探るため、辺りを見渡す。
「…そう言うことか。お前だったのか、三村」
あからさまに偵察しています、という行動をしている三村が視界に入る。
そして肩に銃を乗せ、トリガーを引いた。
スコープ？…あの距離ならスコープ越しで無くても当てられるっての。
「…よし。ま、僕のスナイプもまだまだ現役ってね」
『A！援護を頼む！』
「…了解、悠馬」
自分で自分を褒めていると、通信が入る。…悠馬からだ。
位置を特定したいため、悠馬に簡単に現在位置を伝えてもらう。
「いたいた…。オーケー狙うよ」
狙いを定める。
その的は＿＿＿凛香だ。
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
