141時間目 ページ41
兄さんの提案により、兄さんを『殺す』か『殺さない』かを決めることに。
一人一人、想いを言いながら武器を取っていく。
「理解出来ない…。兄さんに感謝の気持ちがあるなら、殺す気にならないだろ…？」
「人にはいろんな考えがある。…貴方も、私を助けたいと考えるように」
「…っ」
兄さんの背中に寄りかかって、Ｅ組の言葉を聞いていた。
兄さんを殺そうと思っている人達の言葉に理解できない、と言葉を零したら兄さんがそう答えた。
…やっぱり、素人には分からないんだよ。
殺す事が、暗殺者がどういうものなのか。
どんな気持ちでこの道を歩んできたかも。
「Aさん」
「…渚」
「あとはAさんだけだよ」
銃をもった渚が目の前にいた。
…渚が接近してきたのに、気づかなかった。
「Aさんはいろんな思いでこの教室に来たのは理解してるつもり。…だから、僕に力を貸してほしい…なんて」
そう言って頬を薄く赤らめる渚。
…叶わないな、渚には。
暗殺の才能は僕より劣るとは思っているけど、磨けばもっと輝く。
それは例えるなら、加工されていない宝石の原石のように。
…ああ。君が望むなら僕は、君を素晴らしい宝石に加工してあげるのに。
でも、君は自分の実力に謙虚なんだね。
…そういう所が、『欲しい』って思うんだけどね。
「＿＿＿勿論さ、渚」
「ぅえっ！？」
渚の手を取り、綺麗な手の甲に口付けを落とす。
なれていないのか、渚は驚きの声をあげる。
上目遣いで渚をみれば若干顔が赤い。…日本人は照れ屋だな。
「元々、人に仕えることに抵抗はない。…渚、君が望むなら僕は何にだって化けて見せよう」
「で、でもっ」
「嬉しかったんだ。…兄さんを助けたいって言ってくれた事が。君になら、何を言われたって良い。…今日限定で僕の主だ、渚」
渚に使われるのなら、文句など出ない。
…生まれた国の影響なのか、仕えることに抵抗がない。
それに、兄さんを助けたいと言ってくれた
「さあ、君は僕に何を命令する？全て完璧にこなして見せよう」
「…分かったよ。なら、Aさんには＿＿＿＿」
渚の命令に、僕は微笑む。
「…勿論だよ、渚」
渚からの命令に、僕はそう答えた。
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
