133時間目 ページ33
何かを代償にする事が必然だと言うならば。
僕は貴方を助けるために命を捧げよう＿＿＿
「ちょっと…、流石にこれ以上の要望は聞けないよ。身体が持たなくなるよ？」
要望を書いた紙を机に放って、ラファエルはそう言った。
「それでいい。…捨て身の覚悟だ」
「…そういや聞いてなかったけど」
君はどうして強さを求めるの？
ラファエルとであって二ヶ月経った頃、そう尋ねられた。
「…助けようとして、助けられた。…その人は今、日本の何処かにいる」
「もっと詳しく言ってくれないかな？雑に言われても納得できないんだけど」
頭の固い人間はこれだから…と思いながらも説明する。
自分が兄と呼び敬愛している師匠が、自分の兄弟子に当たる人間に裏切られて捕まった。
そして、いる場所は日本とわかっているが、そこからが分からない。
…とラファエルに言った。
「…その捕まった君の師匠。もしかして『死神』と呼ばれていないかい？」
「…！なんで知って…！！」
「だって前にいた所がとある科学者の元でね。彼はどうやらマウスだけでは足りないらしくて、人間を実験に使いたいと言っていたんだ。だけど、人間を使うには色々と面倒だからね。だから彼はとある人物に頼み込んだのさ」
「頼み、こんだ…？」
「君の言う『兄弟子』に、ね」
「…っ！！」
思いがけない繋がりがあった。
目の前にいる人物は、ラファエルは兄さんの行方を“知っている”。
これほど嬉しいことは無かった。
そして同時に湧き上がった“もの”。
怒り。それとは少し違う真っ黒な感情。
「殺す…っ、殺してやる…！！」
彼奴は兄さんを売ったんだ…！！
彼奴がどう思ってその行動に移したのかはどうでも良い。
“殺せばいい”
その言葉だけが、僕の頭の中を支配した。
「最高だラファエル…、もっと吐け。その内容を」
「…君の状態を診るに話したくないんだけど…。まあ今の主は君だからね。いいよ、話そう」
＿＿＿その日から、僕の頭には『復讐』という文字が支配した。
その相手に二人の男の名前を刻んで。
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
