154 過去編 ページ4
『ううん！僕、やりたい！！』
確かに、難しそうだけど･･･でもっ！
『その技が出来たら、絶対凄いシュートになる！誰にも止められないかも！』
『ははっ、大げさだなA。でも、そういう技にするには、俺たちの息とパワーとスピードが揃わないといけない。･･･つらい道のりになるけど、いけるかい？』
兄さんの真剣な眼差しが僕を捉える。
『うん！僕は何よりも、兄さんとの連携シュートが打ちたいから！』
僕の言葉を聞いた後、兄さんが目を丸くして僕を見ていた。
すぐに普段通りに戻って、
『ありがとう、A。俺のわがままを聞いてくれて』
兄さんが抱きしめてきた。
『僕、兄さんのわがまま聞いたことないよ？』
『お兄ちゃんは甘えたところを見せたくないんだよ』
『どうして？』
僕を抱きしめる兄さんの腕に力が入る。
『そりゃあ･･･、妹の前ではかっこよくいたいからだよ』
暫くして兄さんは僕を離して、再び必殺技について話し始めた。
このとき考えた技が、後に僕が“光のストライカー”と謳われるようになった技、『シャイニングエンジェル』となる事を、この頃の僕と兄さんは知らないだろうな。
・
・
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二年後
僕は三年生、兄さんは五年生になった。
僕たちが作り上げたチームは今でも健在で、相変わらず土日に集まっては練習している。
そんな日々を過ごしていた頃、ある二通の手紙が僕と兄さん宛に届いた。
『Aちゃん、悠君、貴方たち宛に手紙よ』
ばあちゃんが僕と兄さんを呼び、手には先程言った手紙を持っている。
ばあちゃんから手紙を貰う。
『ありがとう、ばあちゃん』
『ほんとだ、AA様、って書いてある･･･』
兄さんが手紙の裏面･･･差出人の書いてある方へ裏返す。
差出人をみた兄さんは目を大きくして驚いている。
まだ見ていなかったので、僕も差出人を見る。
『サッカー、協会･･･？』
『中身を見てみよう』
居間には僕と兄さん、ばあちゃんにじいちゃんもいる。
兄さんが手紙を開け、中に入っていた紙の内容に目を通す。
『･･･フットボールフロンティア、小学生部門･･･選別会？』
兄さんの口から出た単語に、僕は勿論、じいちゃんもばあちゃんも驚いていた。
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恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» ありがとうございます…！ 中々更新に手が回らず、ずっと下書き状態で止まってるものばかりですが、作ったからには完結させたいと思っていますので、お時間あるときに覗きに来ていただければと思います！ (2023年3月12日 15時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» 他の作品も楽しみに待ってますね！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» キャラの特徴掴めてましたか…！？ 所々こんな一面もありそうだなっていう想像や捏造がほとんどでしたが、違和感なく思えていただいてたみたいでよかったです！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» いえいえ、恵野さんが作る作品は、面白いところもあるしキャラもちゃんと掴めているので見ていて、尊敬できます！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» まだまだ拙い部分がありますが、そう言って頂けるとは感無量です泣 (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年8月25日 19時
