176 過去編 ページ26
3月
僕は卒業と同時に地元を離れ、東京に引っ越した。
荷物をなおし終わり、僕は兄さんが入院する病院へ向かった。
「毎日通うね」
「大丈夫だよ。Aも部活にはいるだろ？」
「･･･いや、入らない」
「サッカー部なかった？」
「兄さんがいないからサッカーしない」
ちょっと強く言い過ぎたかな･･･。
兄さんの顔を見れば、困ったような表情を浮かべていて。
「･･･Aがそう決めたのなら、俺は何も言わない」
「兄さん･･･」
「でも、これだけは覚えておいてくれ＿＿＿
俺はお前がサッカーをしている姿が大好きだ」
「･･･！うんっ」
・
入学式
「(うぅ･･･、知らない人ばかりだ･･･！やっぱり、人間不信は治ってなかった･･･！)」
自己紹介をやっている中、僕の頭の中は混乱していた。
大丈夫だ･･･、冷静になれ･･･！
大丈夫だ、僕ならやれる･･･！
＿＿＿僕の番になった。
ガタッと椅子が音を立てる。
「･･･AAです。･･･宜しくお願い、します･･･」
それだけ言って僕は着席した。
･･･暗すぎたー！！
ダメじゃん！もっと明るく言わないと！！
それじゃあ第一印象悪すぎるー！！
緊張のあまり、上手く話せなかった。
･･･小学生のときは、あんなに堂々と話せたのに･･･。
・
体力テスト。
男女混合でやるらしく、僕は両サイド男子だった。
･･･しかも、周りからは陸上部なんたらって聞こえる。
「(いいじゃん。･･･見せつけてやるよ)」
人間不信もどきなのは認めるが、目立つことに抵抗が全くない僕。
なので＿＿＿
「えっ･･･！？」
「男子が、女子に負けた･･･？」
「しかも、一人は陸上部だぞ･･･？」
堂々と一位を勝ち取った。
しかし、これは体力テストである。
「凄いねAさん！」
「え？･･･まあ、体力も走るのも自信あったし」
話しかけてくれたのは、体力テストで僕とペアを組んでいた女子、『音無 春奈』だった。
＿＿＿この日、始めて喋って、お互い名前呼びになるほど仲良くなる事を、このときの僕は知らない。
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恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» ありがとうございます…！ 中々更新に手が回らず、ずっと下書き状態で止まってるものばかりですが、作ったからには完結させたいと思っていますので、お時間あるときに覗きに来ていただければと思います！ (2023年3月12日 15時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» 他の作品も楽しみに待ってますね！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» キャラの特徴掴めてましたか…！？ 所々こんな一面もありそうだなっていう想像や捏造がほとんどでしたが、違和感なく思えていただいてたみたいでよかったです！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» いえいえ、恵野さんが作る作品は、面白いところもあるしキャラもちゃんと掴めているので見ていて、尊敬できます！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» まだまだ拙い部分がありますが、そう言って頂けるとは感無量です泣 (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年8月25日 19時
