168 過去編 ページ18
『二人には言っていなかったけど、このチーム、九州地方代表チームの監督を務めることになったから、宜しくね』
＿＿副会長さんが監督！？
『そして、このチームのキャプテンは･･･A悠君。君にお願いしたい。そして、エースストライカーを･･･AA君にお願いしたい。いいかな？』
･･･え？僕、が･･･、エースストライカー･･･？
『･･･皆さんが異論なければ』
『本当に、僕で･･･いいんですか？』
兄さんの言葉の後に、僕はそう言った。
僕って確か、このチームの中で一番年下なんでしょ？
また、嫉妬されて、叩かれる･･･！
昔の記憶がフラッシュバックする。
『女がサッカーしているんじゃねーよ！！』
『おうちでおままごとでもしてな！』
目の前がチカチカしてきた。
フラフラと身体が揺れる感覚がする。
『俺たち全員がこの意見に賛成しています』
誰かがそう言った。
『悠さんがこのチームのキャプテンに相応しい』
『そして、A君がこのチームのエースストライカーに相応しい、と一人一人に聞いて決めました』
僕の背中に何かが触れた。
『大丈夫か、A』
『に、さん･･･』
『前を見ろ。皆がお前の返事を待っている』
下を向いていた僕が顔上げると、皆が僕を見ていた。
『僕で、いいんですか･･･？』
僕の言葉にメンバーの人が頷いた。
僕の背中が軽く叩かれる。
『エースストライカーがしっかりしていないと、皆不安だろ？』
兄さんがそう言った。
『どうかな、AAさん』
副会長さん･･･いや、監督がそう言った。
『こんな僕ですが･･･っ、エースストライカー、頑張らせていただきます！！』
『頑張らせてっ･･･うん。任せたよ、エースストライカー』
兄さんに笑われたが、ちゃんと言えたはずだ。
僕がそう言った後に拍手が起こった。
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＿＿＿僕たちが始めて出場したフットボールフロンティア小学生部門。
優勝は僕たち九州地方代表チームで幕を閉じた。
僕は“光のストライカー”として名を輝かせた始まりの場になった。
毎年、僕と兄さんは選別会に呼ばれ、代表に選ばれた。
チームを優勝に導いてきた僕と兄さんの名は、サッカー界に大きく轟いた。
＿＿＿しかし、その栄光は三年で幕を閉じた。
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恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» ありがとうございます…！ 中々更新に手が回らず、ずっと下書き状態で止まってるものばかりですが、作ったからには完結させたいと思っていますので、お時間あるときに覗きに来ていただければと思います！ (2023年3月12日 15時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» 他の作品も楽しみに待ってますね！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» キャラの特徴掴めてましたか…！？ 所々こんな一面もありそうだなっていう想像や捏造がほとんどでしたが、違和感なく思えていただいてたみたいでよかったです！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» いえいえ、恵野さんが作る作品は、面白いところもあるしキャラもちゃんと掴めているので見ていて、尊敬できます！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» まだまだ拙い部分がありますが、そう言って頂けるとは感無量です泣 (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年8月25日 19時
