151 過去編 ページ1
『俺が･･･負けた？』
僕が必殺技を使った事実に浸っていると、翠さんの声が聞こえた。
僕は兄さんの腕の中からだして貰って、翠さんの元へ行く。
『ありがとう、翠さん。楽しかったよ』
座り込んでいた翠さんに手を差し伸べながら言った。
翠さんは顔を上げて、目を丸くして僕を見る。
『･･･まさか、必殺技で返してくるなんてさ。予想つかねーよ、そんなの』
俺も楽しかったよ。と、言って僕の手を取って立ち上がる。
周りから拍手が起こる。ちょっと恥ずかしいな･･･。
『俺、お前に勝つのを目標にするわ』
『なら、僕のチームに入ってよ！兄さんから直接教えてもらえるよ？』
ほんとか！？と言って目を輝かせる翠さん。めっちゃ嬉しそう･･･。
『俺をチームに入れてくれ！あ、希望のポジションはMF！』
『入る気満々だな･･･』
翠さんの発言に音也兄さんが呆れを含んだ声で言った。
『Aが遂に自分の意思で勧誘を･･･！』
『ちょっと、兄さん！？』
『翠、俺は大歓迎だよ！』
兄さんのテンションが異常に高い。こんな兄さん見たことない･･･。
こうして新たに『海川 翠』がチームに加わった。
そして、僕と兄さんで作り上げたチームが遂に完成した日でもあった。
・
『A！』
『ナイスパス！翠兄さん！』
僕と翠兄さんはよく練習する仲になるほどに一緒に居る時間が多かった。
まあ同じMFだから話があうし、練習内容も大体一緒だったからね。
『あの2人、本当に仲がいいよね。まるで僕と亜久みたい！』
『そうだな』
『亜久が否定している所見たことないんだけど･･･』
遠くで空と亜久と真太郎が、そんな会話をしていた事を颯太に教えてもらった。
『うん。丁度11人そろったし、ポジション練習を本格的に取り入れるぞ！』
やっとサッカーらしい練習が出来る･･･！
僕はその練習に心を躍らせていた。
✄
○海川 翠(うみかわ すい)
二年 ポジション MF
濃い赤色の髪で特徴的な前髪。イメージは運命シリーズのヘタレワカメくん
自信家。だが、傲慢になりすぎてちょっと痛い目に会うこともしばしば
趣味はサーフィンで、暇なときは海に出かけている。
そのお陰で肌が焼けた。
お気づきかもしれませんが、綱海の従兄弟設定です( �・ω�・ )
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» ありがとうございます…！ 中々更新に手が回らず、ずっと下書き状態で止まってるものばかりですが、作ったからには完結させたいと思っていますので、お時間あるときに覗きに来ていただければと思います！ (2023年3月12日 15時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» 他の作品も楽しみに待ってますね！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» キャラの特徴掴めてましたか…！？ 所々こんな一面もありそうだなっていう想像や捏造がほとんどでしたが、違和感なく思えていただいてたみたいでよかったです！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» いえいえ、恵野さんが作る作品は、面白いところもあるしキャラもちゃんと掴めているので見ていて、尊敬できます！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» まだまだ拙い部分がありますが、そう言って頂けるとは感無量です泣 (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恵野 | 作成日時：2019年8月25日 19時
