暗殺者は今日も化けの皮を被る (ページ9)

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9時間目ページ9

予想が的中してしまった

鷹岡が生徒に暴力を振るったのだ

僕がでようと構えた瞬間に、烏間殿とターゲットが出てきたが何故か2人は下がったのだ

「・・・何故止めない」

気づけば僕はターゲットと烏間殿の後ろ・・・

つまり、イリーナの隣に立っていた

「！？貴方は・・・！」

「いつの間に・・・！？」

僕、これでも暗殺者の中で恐れられている暗殺者上位なんだぞ

気配を消すこと何て朝飯前だっての

「今すぐ止めさせろ

生徒が死ぬぞ」

「し、死ぬわけないじゃない・・・」

何言っているんだイリーナ

ちょっと光の世界に当たったから惚け始めたのか？

「肉体的の死ではない

“精神的”に死ぬって言っているんだ」

大事な生徒が傷つくのは見たくないだろ？

僕がそう言った瞬間、鷹岡が橙色の髪の女子生徒に手を上げようとしていた

烏間殿がものすごいスピードで鷹岡の元へ行き、腕を掴む

「・・・烏間殿の身体能力・・・欲しいなぁ・・・」

あ、今僕、すごく場違いなこと言っちゃった

そう頭で思いながら、鷹岡が本物のナイフを取り出した所を見ていた

「ねぇあんた・・・(人1)でしょ・・・？」

「・・・僕の事より、生徒たちのほうを気にしたら？」

「シロさんの助手である貴方は、烏間先生が渚君を選んだのは間違いだと思いますか？」

ターゲットが僕に問う

イリーナの目線が気になるが無視する

「・・・僕は」

正解だと断言するよ

と僕が言ったと同時に、潮田が鷹岡の首筋にナイフを当てた

イリーナは信じられない、とでも言うほどに目を見開いて驚いている

ターゲットの表情はわからないが、嬉しそうに見える

「・・・って、聞いていない、か」

生徒たちの元へ行ったターゲットとイリーナを見ながら静かに呟く

と、怒りの気配が

「ま、普通はそうなるよな」

自分より弱い存在に負けたのは、恥さらしと同じだし

と、一応のために“保険”を握る

「でも、ごめんなさい

出て行ってください」

そういって頭を下げた潮田

だが、その行為は鷹岡の怒りのボルテージをあげるのに十分だった

再び潮田に襲いかかろうとする鷹岡を烏間殿が制する

それでも尚立ち上がり、襲いかかろうとする鷹岡

「・・・諦めの悪い男は嫌いじゃ無いけど、」

行き過ぎると、ただ醜いだけだよ

そういって僕は“保険”を投げた