7時間目 ページ7
夏
そろそろ大体の依頼が片付きそうだ
本格的に
と言うわけで僕が今何処にいるのか、と言うと・・・
「へー・・・防衛省の人間直属の訓練、ねぇ・・・」
僕は生徒たちが訓練しているグラウンドが綺麗に見える位置に立っている木の上で様子を見ていた
動きは・・・まぁ、一般人にしては中々なんじゃない？
と、訓練中のE組を見ていたときだった
「！？何だ・・・？」
感じた“殺気”の方へ視線を向ける
その“殺気”の正体は＿＿＿＿＿
「・・・あの生徒は、確か・・・」
潮田渚
一応E組の生徒全員の情報は記憶している
あれを一般人が持っているなんて・・・
3年E組に派遣された防衛省の人間、烏間惟臣
成績優秀で、
まだ話したことがなかったな
校舎に向かってくる烏間の前まで跳躍する
「！？
君は・・・」
「初めまして
防衛省の烏間惟臣殿？」
急に目の前に現れたら流石に吃驚するか
「知っているとは思いますが・・・」
「暗殺者、レオンだな
知っているみたいだが、名乗っておく
烏間惟臣、防衛省の人間だ」
「では、こちらも
暗殺者をやっています、レオンです
こちらではAAと名乗るので、以後お見知りおきを」
烏間殿の後ろから生徒たちの騒ぎ声が聞こえるが、気にしない
互いに自己紹介を終えた後
・・・気配
「よっ！烏間！
あれ、お取り込み中だったか？」
「・・・鷹岡」
・・・この人、裏があるな
烏間殿と話している姿は周りから見れば何ともない、人の良さそうな顔・・・表情をしているが・・・
僕には隠せないよ
「お前もここの生徒か？
ほら、ケーキいるだろ？」
生徒たちに囲まれている鷹岡と名乗った男が僕にケーキを差し出す
「・・・要らない」
そう言って僕はこの場から去る前に
「・・・気をつけた方がいい
何か裏がある、あの男」
「！
・・・ああ」
すれ違いざま、烏間殿にしか聞こえない声でそう言った
そして、鷹岡が持ってきたスイーツを勢いよく食べているターゲットを一度見て、この場を去った
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年6月7日 21時
