28時間目 ページ28
テスト返却日
手応えは十分。
確かに、普通の中学校の問題と比べると難しかったよ？
でもさぁ＿＿＿
「まずは英語から･･･。E組一位･･･、そして学年でも一位＿＿＿
中村莉桜とAA！！」
＿＿＿僕には簡単と呼べる範囲内なんだよね。
教室に驚きの声があがる。
「まさか二人とは･･･。あ、Aさん、取りに来て下さい」
「えー。分かったよ」
ターゲットに呼ばれたので、僕は前まで行き、解答用紙を受け取る。
点数が記載された欄は【100】と目立つように書かれている。
「君があの時解いて貰った小テストの問題は、かなり難易度が高いものから抜粋したんです。ですが君は、流れる水のように問題を解いてしまったので驚きました。なので、もしかすると･･･と思ってはいたのです」
「伊達に世界飛び回ってないよ。簡単すぎて笑っちゃう」
周りから「やるじゃねーか！」やら「すごいすごい！」と声を浴びる。
うーん、僕にとっては“出来て当たり前”何だけど･･･。
次は国語だ。
賭けをしてるもんね、そりゃあ緊張するよ。
「E組一位、AA！E組二位、神崎有希子！」
「またAか！」
「そして、学年一位はAさん、浅野君二人が一位です！」
ターゲットが大きな声で言って、解答用紙を配る。
何々？一番の人は見世物な訳？
再び前まで歩いて行き、ターゲットから解答用紙を受け取る。
うん。点数欄には『100』と書かれているね。
「やるねぇAさん」
「簡単だったよ」
隣から声を掛けてきた赤羽と話していると、前の席の奥田がこちらを振り返る。
「り、理科の手応えは、どうでしたか･･･？」
「んー、余裕。そっちは？」
「が、頑張りました！！」
奥田が話しかけてきた。
本校舎で勉強したのを機に、僕はそのメンバーと結構つるむ事が多くなった。
特に、中村が一番馴れ馴れしい･･･。
「では続けて返します。【社会】」
ターゲットがそういったことで視線は自然とターゲットに行く。
自然と目線が行くのは、社会について多く質問をうけた磯貝だ。
さあ、結果はどうかな？
✄
夢主ちゃんは意外と面倒見がいいです。
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年6月7日 21時
