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「吹雪さんはＤＦとＦＷを瞬時に切り替えられる。･･･僕には出来ない芸当です」
ＧＫ以外ならどのポジションもこなせるけど、すぐに切り替えられるわけじゃない。
兄さんは出来るだろうけど、僕は切り替える時間がないとできない。
「だから、分かってても吹雪さんに頼ってしまう。実際に今日だって、吹雪さんの実力を信じて、僕はＭＦに入って防御優先に動いた。･･･だけど、結果的にはこうなってしまった。皆さんにも、思い当たる節があるはずです」
皆を見渡しながらそう言う。
気づいて･･･、瞳子姉さんだけの問題じゃないって。
「気づけなかった俺の所為じゃ･･･！」
「貴方の所為でもありません、円堂さん」
円堂さんの言葉を否定する。
「･･･A、お前が言いたいのは『チームの問題』だって事だろ」
「そうです。･･･考え方を改めましょう、他にも戦法はあるはずです」
鬼道さんが、僕の求めていた答えを言う。
ちらほらと、自分の行動を思い出して反省している声が聞こえる。
少しして僕は、皆に提案を出す。それに皆が賛成の意見を出してくれた。
「＿＿＿吹雪の為に、そしてエイリア学園に勝つために！」
円堂さんの声に皆がまとまる。
チームが崩れなくて済んだ･･･、と僕は思っていた。
＿＿＿このとき、とある人がいないことに、僕は気づかなかったのだ。
・
走り回って、やっと見つけた。
大好きな背中を。寂しそうな背中を。
「っ！？」
「･･･自分を責めないでよ、瞳子姉さん」
瞳子姉さんの背中に近づいて、そっと腕を回す。
「僕はずっと瞳子姉さんの味方だ。･･･たとえ、チームの皆がバラバラになって僕一人になっても、僕は瞳子姉さんの味方だから･･･！」
「A･･･っ」
僕の回した腕に、瞳子姉さんの手が添えられる。
「＿＿＿一人でも、僕は戦うよ。皆を救うために」
「･･･ありがとう･･･っ」
僕は瞳子姉さんより身長が低いから顔は見えないけれど、その声は震えていて。
･･･皆のこと、大好きだもん。
『触らないで！』
『僕、信じていたのに･･･！』
『もう、関わらないで』
僕の言葉に傷ついた顔をしていたヒロ君の顔を思い出す。
･･･あんな酷いこと言っても、嫌いになれないよ。
「頑張ろうね、瞳子姉さん」
「ええ」
＿＿＿たとえ、二人っきりになっても。
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恵野(プロフ) - 銀世界の姫騎士 レオさん» コメントありがとうございます。私の気分で更新するかしないかが決まってしまうのですが…汗 ありがとうございます！ (2020年3月11日 22時) (
レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(プロフ) - すごく面白いです！これからも、無理せず頑張ってください！^^* (2020年3月11日 21時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 聖ニャンさん» コメント遅くなりすみません…！汗 励みになります！ありがとうございます嬉涙 (2020年1月16日 17時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
聖ニャン(プロフ) - 凄く面白いです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年12月24日 23時) (レス) id: 69449d120b (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 水琴さん» コメントありがとうございます。更新は不定期ですが、宜しくお願いします！ (2019年11月4日 15時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年11月4日 12時
