にひゃくじゅうさん ページ19
.
万次郎「なるほど、黒川イザナ…。あの絡んできた奴か…」
龍宮寺「え！？会ったの？」
万次郎「ウン！」
ソファーに腰掛け、龍宮寺に髪を結ってもらいながら万次郎は堂々と返事をする。
過去に戻って来てからすぐ、花垣が万次郎の元を訪れイザナのことを尋ねてみると返ってきた答えはそれだった。
万次郎「アイツが天竺の総長ね…」
龍宮寺「黒龍、八代目総長…そして、今は天竺総長、黒川イザナ…真一郎くんと繋がってたのかもしれないな」
花垣「え！？」
龍宮寺「タケミっち、ここだけの話だ…」
花垣「……はい！」
龍宮寺「真一郎くんは黒龍の創設者なんだ」
花垣「……はい！」
龍宮寺「ん？驚かねぇのか？」
花垣「え……」
神妙な面持ちだった龍宮寺が不思議そうな顔をする。
それを見て花垣は“しまった”と焦る。
そうだ。これは未来で聞いた情報だ。
花垣「いやっえっとびっくりし過ぎて声が…！」
龍宮寺「……まぁ、いいや。そのことを知ってんのは俺とマイキー、そして場地とAだけだった。
一虎が黒龍とモメて助けるって時にこの話は東卍のみんなにとって足枷になると思ったからな」
万次郎「……俺は九代目黒龍とモメる前に兄貴と話をつけたんだ」
黒龍は弟に継いでほしくて、弟のために真一郎が残したチームだった。
しかし、“八代目”が全てを変えてしまった。
龍宮寺「黒龍を腐らせたのは八代目総長……つまり、それが黒川イザナか……！」
それぞれのカケラが繋がっていく。
エマ「はーいっお茶入ったよー」
『茶菓子にどら焼きも一緒に持ってきたよ〜』
話は見えてきたが、それでもまだ黒川イザナの正体がわからない。
頭を悩ませているとエマとAがお茶を持ってやって来た。
花垣「黒川イザナ…何者なんだ…」
『え！？』
花垣「知ってるの！？Aちゃん」
“黒川イザナ”の名に反応したA。
花垣は顔を上げ、すかさず尋ねる。
イザナとAは昔から何か関係があったのではないかと考えていた予想が当たったのだろうか。
しかし、その問いに答えたのは……
エマ「…ウチのお兄ちゃん」
エマだった。
「「……。」」
龍宮寺「へ？」
万次郎「何が？」
エマ「だからウチのお兄ちゃんだよ、黒川イザナ」
「「「へ？」」」
花垣「え？そう…なの…？」
『……本当だよ。イザナはエマのお兄ちゃん。マイキーのお兄ちゃんでもあるの』
目を伏せ、Aも答えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 611人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆず(プロフ) - いっちゃんさん» すみません。コメントありがとうございます。微修正や下書きをして保存した際に通知が届いてしまったのだと思われます。その際は更新通知をオフにしていたつもりでしたが、漏れていたようです。ぼちぼち更新していきますので、お待ちいただけますと幸いです！ (2023年3月1日 17時) (
レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - すみません、更新通知が届くのですが、どれもNEWと表示されてなくて、、、続きが更新されてるのでしょうか。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 3e516dda96 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - すごく面白くてすごく大好きです文才天才すぎです、、何回も読み返してます、、これからも無理ないペースで更新していただけたら嬉しいです！完結までついていかせてください！！ (2023年1月16日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
こーが(プロフ) - ありがたきお知らせ…！楽しみにしておりますが、無理せずご自愛ください…！ (2022年11月23日 9時) (レス) id: da454ef0ae (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - おもしろい！おもしろすぎて、ここまで一気読みしちゃいました！それぞれのキャラクターの心情が細かく書いてあって人物により近い視点で物語を読み進められました！続き、楽しみにしてます！ (2022年7月21日 21時) (レス) @page28 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず | 作成日時：2022年5月10日 19時
