【歌い手】君だけがいればいいだからどこにも行かないで【うらたぬき】 (ページ8)

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8日目ページ8

俺はクラスの人達にハブられてるんだと思う

だって誰も話しかけてこない存在がないみたい

「ねーAこっち手伝って！」

「ハイハイちょっと待って！」

まるで俺からAを引き剥がそうとしてるみたい

俺とAを引き剥がして何になるの？

俺のところに戻ってきてくれるんだからお前らの努力は無駄

だいたいAは俺のモノなんだからお前らの所に行くはずがないでしょ？

…行くはず、ない、でしょ…？

『なんで、行っちゃうのさ…』

俺の、俺だけの、俺の為にいるんだよね？

どうして他の人の場所に行くの？

俺を1人にするの…？

俺のことやっぱり嫌いなの…っ？！

やめてよ…もうやだよ…っ！

1人になんてなりたくない独りになんて…

どうして？なんで？Aがいないなら俺が生きてる意味なんて…

『…っ！かはっ…』

無意識のうちに自分の首を絞める

誰も気にかけないし、気づかない

…Aだって、気づいてない

やっぱりAも俺の事嫌いだったんだね

気づかないどころかこっちを見ない

それほどどうでもよかったんだな

俺だけだったんだね味方だって思ってたのは

友達だって、親友だって、大好きで愛してたのも

全部全部＿＿

もう前が見えない真っ暗

死んだらどこに行くのかな

天国？いや、地獄かもね

生まれ変わったらどうなるんだろう

またAに会えるのかな

またアイツらに裏切られるのかな？

最後にAに、アイツらに、俺の事を…『渉』って呼んでもらいたかったな

苦しい…何も見えない…息ができない…

ほら、もうすぐで俺の仕事は終わり楽になれる

けど死ぬんだったらAに殺してもらいたかったなぁ…

その後どうなったのかは、俺には分からない

ただ、気づいたら真っ白な、何も無い空間に居た