gからの内通者【wrwrd!】 (ページ7)

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案内ページ7

gr｢…勿体ない！ならば俺とオスマンのオススメを早く食べてもらおう！｣

tn｢その前に書類終わらせぇや。｣

書記長の鋭い視線が総統を刺す。
彼はごにょごにょ言いながら、生返事をした。
それに溜め息を吐き、私に何かを差し出す。

tn｢うち所属っていう意味の腕章。付けといてな。｣

赤い腕章。
確かに全員、各々のイメージカラーのような腕章をつけている。

tn｢今日とか式典は正装やけど、普段は私服でええで。過度な露出のある服は控えてもらうけど。｣

『問題ありません。』

tn｢じゃあ、軍城案内しよか。｣

shp｢あ、それなら俺行きます。｣

cn｢俺も！歳近い方が良いですよね！｣

どちらでも構わない。
しかし、書記長は何となく仕事が溜まっていそうだ。

そう思っていると、総統は2人に命じた。
書記長に少し用があるらしい。

shp｢じゃあ、グラシアさん行きますよ。｣

『はい。これから、よろしくお願いします。』

再度一礼してついて行く。
彼らは歩幅を私に合わせ、横並びに歩いている。

cn｢てか2人とも硬くない？俺ら同い年なんやし。｣

『…敬語とか、無くていいですよ。お2人先輩ですし。』

shp｢いや先輩て。同期っすよ。俺グラシアって呼ぶんでショッピって呼び捨てしてくれへん？｣

cn｢俺もチーノでええから。｣

そんなこんなにで結構仲良くなってしまった。
大学では取っ付き難い雰囲気だったけど、案外人懐っこいのか？
疑問を口にすると、彼らは苦笑いをした。

shp｢寄ってくるんよ、女が。｣

cn｢面倒でな、それが。｣

『理解。なまらたいぎだもんね。』

そう言うと、彼らは首をひねった。
しまった、キヨさんが言ってた方言が移った。
慌てて意味を説明する。

『すごく面倒ってこと。g国の仲良い人の言葉が移っちゃって…。』

shp｢変わった方言やな。｣

cn｢まあ他国からすれば俺らも変わっとるけどな。｣

軍城ツアーは進み、残るは私の部屋だけとなった。
部屋を開けると、荷物が既に置かれている。

彼らとはそこで別れ、荷物を整理することにした。
国を出る前に貰ったぬいぐるみやアクセサリーは棚にしまう。
そして、枕元のサイドテーブルに日記を置いた。

『…いつ、父たちに会えるだろう。』

彼らはふざけて、自分たちの葬儀の時とか笑い飛ばしていた。
この国と自国が戦争をして欲しい訳では無い。

だが明るい雰囲気に触れ、遅くも早いホームシックになっていた。