gからの内通者【wrwrd!】 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:25,406 hit

歓迎ページ6

gr｢グラシア、改めて歓迎する。これからよろしく頼む。｣

『はい、総統閣下。』

そう礼をすると、彼は苦笑いをした。
何か変なことをしただろうか。
不安に思い、首を傾げると青いスーツを着た男性が席を立って近寄ってきた。

｢グラシアちゃん硬いんよ。はい、ここ座り。｣

無理矢理彼が座っていた所に連れていかれ座らされる。
いやここ幹部の席。
慌てて立ち上がろうとしたが、肩に重みが加わる。

｢いいのいいの。って…トンちその拳下ろして！！｣

tn｢おん？うちの補佐に手ぇ出そうとした奴は粛清対象に決まっとるやろ。｣

｢既に過保護…いっだぁい！｣

気味の悪い喘ぎ声が背後から聞こえてきた。
思わず背筋が震える。

tn｢全く…こいつは大先生。あんま近寄るんやないで。｣

os｢全く反省しないよね。あ、俺はオスマンね。｣

ht｢ひとらんらんです。ひとらんとか、呼びやすいように呼んでね。｣

ここの2人は仲が良さそうだ。
順々に、コネシマさんやシャオロンさんが自己紹介していく。
軍大学にいたから、だいたい知っている。

kn｢にしてもショッピくんたち抑えて1位やろ？細っこいのによくやったなぁ！｣

『1位？』

kn｢ん？なんや、知らんのか？｣

首を縦に振る。
順位は開示されないはずだ。
それを思い出したのか、あー、と唸っている。

cn｢本人が1位という自覚がなかったのが余計悔しい…｣

shp｢というか、俺達のこと知ってました？｣

『噂程度では。』

cn｢え、どんな噂？｣

『1年次で幹部補佐確定のエリート2人、と。』

彼らは顔を歪ませたが、実際に流れていた噂だ。
まあ頻繁に幹部が彼らに話しかけに行っていたし。
周りは納得している。

zm｢本当はトントンもグラシアに声掛けに行くはずやったんやけどなぁ…。｣

sha｢トントン童帝やもんな！｣

tn｢喧しいんじゃい！グラシアにそんなこと教えんな！｣

童帝は初めて見た。
貴族とか、そういう類いの人は既に経験済みかと思っていた。
少なくともうちの国は…うん、言わないでおこう。
私は一応貞操は守っている。

ut｢にしてもグラシアちゃん、可愛いね。今度お茶でも…｣

os｢鬱先生とじゃなくて俺らとするめう！｣

gr｢いいな、甘いものは好きか？｣

『それが…あまり食べたことが無くて。』

え、と部屋に声が響き渡る。
そんなに驚くことだろうか。

『g国には飴くらいしか甘いものがなかったので…
この国に来てからは、学費と生活費で…』

父、お金の援助くらいしても良かったのでは？
総統閣下は同情する目でこちらを見ている。