No.298 ページ7
「やあミスタ芥川。感激したいのは山々だが、生憎と見ての通りの取り込み中でね」
フィッツジェラルドは戯たように両手を軽く挙げて云った。
「少し待って貰えれば＿＿＿＿」
そう続けたフィッツジェラルドの横を、芥川は一切の関心も彼には向けず通り過ぎた。
そして、地面に伏した敦の頭を蹴る。
敦は小さく呻き声を上げた。
「立て人虎。誰の許可で床に転がっている」
彼は暗い瞳で敦を見下ろし、云う。
「今度は逃がさぬ。立って戦え」
敦はともすればぼやけそうになる視界に芥川を映した。
(最悪の状況だ……そのうえ芥川まで……)
今回の任務を引き受けたのは、自分自身だと言うのに。
暗い感情が、敦の心に影を落とす。
(矢っ張り……僕には最初から……)
「先刻貴様は�猖佑旅堝阿鰺�解出来ない�瓩噺世辰燭福�
芥川は静かに口を開き、そう云う。
その漆黒の眼は冷たく敦の眼を見据えていた。
「だが僕からすれば貴様こそ理解出来ぬ。その臆病な目は己の力も異能も信じていない。だのに船上や此処では無謀な死闘に挑む」
＿＿＿＿その矛盾した自尊は何処から来る？
固く冷たい床に横たわった敦は、芥川が発する異様な気迫に小さく息を飲んだ。
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凛(プロフ) - 仍さん» お祝いのお言葉有難う御座います！このシリーズでも楽しんでいただけるよう頑張らせていただきます！ (2019年8月11日 18時) (
レス) id: d2f0ba7099 (このIDを非表示/違反報告)
仍 - とても、遅くなりました！続編おめでとうございます！ (2019年8月11日 18時) (レス) id: 748d83af02 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - りんさん» コメント有難うございます！そして祝ってくださり有難うございます……！続編でも楽しんでいただけるよう頑張らせて頂きます！ (2019年7月19日 23時) (レス) id: d2f0ba7099 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2019年7月19日 23時) (レス) id: bd39a087a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2019年7月19日 23時
