第4章 2話 ページ21
これ以上ここにとどまっていても、記憶を回復するきっかけは得られそうにない。
いまは彼の厚意を受けよう。
-ある日の夕方-
アッシュフォード学園・理事長室のソファーに、生徒会長のミレイ=アッシュフォードが腰を下ろしている。
彼女は、何やら書類を険しい顔で眺めていた。
ミレイ「お爺様、これはいくらなんでも……」
ルーベン「わかっておる。
だがこれは、副総督からお願いされたのだ。
仕方あるまい」
ミレイ「けど!
もしルルーシュたちが見つかりでもしたら……」
ルーベン「逆にここで断れば、学校自体が危ない。
わかってくれ、ミレイ……」
ミレイ「……」
諭すような言い方に、ミレイは何も言うことが出来ない。
ルーベン「とにかく、登校は明日からとなっている。
ミレイ、頼んだぞ」
ルーベンのその言葉を最後に、ミレイは部屋を飛び出して行く。
-翌日-
アッシュフォード学園に、私シルヴィアはいる。
何故かと言うと、ユフィの目の前で暇だなぁと溢したことがこの発端であった。
「そんなにお暇なら、学校に行かれてはどうですか?
今、スザクも学校に通ってるんですよ!!」
と、ユフィに言われたのだ。
ユフィは手続やらは自分がやっておくからと、つまり……追い出された。
『にしても、アッシュフォード学園か』
?「お待ちしてました、シルヴィア副総督補佐」
その時、金髪の女子生徒が私に話しかけて来る。
この人は確か……。
?「アッシュフォード学園生徒会長を務めております、ミレイ=アッシュフォードです」
そう、ミレイさんだ。
ミレイ「よろしければ、学校案内しますがどうでしょうか?」
さすが元貴族だけあって、品があるなぁ。
『ミレイ会長、敬語じゃなくていいですよ?
年は私より上なんですから』
ミレイ「いえ、でも皇族の方ですし……」
皇族?
……そうか。
すっかり忘れてたが、ここにはルルーシュたちがいるんだ。
もしルルーシュと私がここで再会なんてしてしまったら、ブリタニアに連れ戻されると思われても仕方ない。
私とルルーシュがそんな気はなくても、ミレイさんは知ってる。
なら、私がここで取る行動は……。
『安心してください、ミレイ会長。
ルルーシュたちのことなら知ってますから』
ミレイ「っっ……!?
ど、どういう意味でしょうか!?」
ミレイの眼が驚きで見開かれた。
『ルルーシュとは、偶然街で会ったんです』
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サツキ(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 4233adfc23 (このIDを非表示/違反報告)
綾女(プロフ) - 今年も良い作品を楽しませて貰いました。ありがとうございます。 (2015年12月22日 21時) (レス) id: bfef2e3bb0 (このIDを非表示/違反報告)
シャドー(プロフ) - 綾女さん» これからの布石として学園に編入するのは外せないと思い、このような形になりました! ネタバレしちゃうけど、マオ編を絡ませるにはこれしかないと思い(笑) (2015年11月21日 19時) (レス) id: 10bac06916 (このIDを非表示/違反報告)
綾女(プロフ) - 凄いです。夢主が学習に編入したからライやスザク、色々なキャラとカラむのが楽しみだなぁ〜 (2015年11月18日 18時) (レス) id: bfef2e3bb0 (このIDを非表示/違反報告)
シャドー(プロフ) - 綾女さん» お待たせしてすみません<(_ _)> 漸く更新ができるようになりました! ライは好きなキャラクターなので、プロットを作る段階から入れようと考えていました。 なので、そう言ってもらえると嬉しいです!(^^)! (2015年8月19日 14時) (レス) id: 10bac06916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャドー | 作成日時:2015年6月26日 0時