歌い手の皆さんと一緒にシェアハウスに住むことになりました！

15話 ページ19

そらる&うらたぬき(うらたぬき目線)

曲がすぐに決まったのは、良いものの録音はやっぱり何回もやり直さないといけないしイマイチいい感じに出来なかった。

うらた「疲れた…。」

そらる「どうする？少し休む？」

うらた「いや、大丈夫っすよ。他の奴らも頑張ってるんですし俺も頑張らなきゃいけないんですし。」

そらる「そうだね…でも一回、休めば？次は、俺が録音するよ。」

うらた「分かりました…。」

そう言って、俺は水分補給などをして何もする事がなくなったのでそらるさんの歌声を聴いて参考にする事にした。

うらた「凄い…。」

吸い込まれるな歌声に俺はとっさに言葉が出てしまった。
そして、そらるさんの録音が終わりまた俺の番になった。

うらた「どうやったら、そんなに上手く歌えるようになるんですかね…。」

そらる「俺、そんなに歌が上手い方ではないと思うけど。うらた君なりの歌い方で良いんじゃないかな。その方が自分らしく歌えるんじゃないかな…分からないけど。」

うらた「そうですね…ありがとうございます。」

そらる「新しい後輩も入って来たんだし、良いところ見せないとね。」

そう言って、そらるさんは俺の頭を撫でて録音室を出て行った。
そして俺は、そらるさんに言われた通りに俺なりの歌い方で歌ってみた。

すると、自然に気持ちがこもってきて上手に歌えてきた気がした。

うらた「ふぅ…まあ、こんな感じでいいいだろ。」

そらる「おつかれ〜。」

うらた「ありがとうございます。」

そらる「何が？」

うらた「いや、色々と…です。」

本人は、役に立った事に気がついてないけど…。
ま、それもいっか……。

うらた「一位とれるように頑張りましょうね！」

そらる「おう！！」

今頃、他の奴らはさっきの俺みたいに苦戦してるんだろうな。
俺は、そんな事を考えらがら録音室を後にした。

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