阿部ちゃん先生！！ (ページ21)

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＜Aside>

放課後。先生に呼び出された私は、職員室に向かう。何でも、謝らないといけないことがあるとか…

A「失礼します。阿部先生はいらっしゃいますか？」

教員「ここにはいないよ。多分準備室じゃないかな？」

A「分かりました。失礼しました」

準備室というのは、理科室の隣にある実験器具とか人体模型が置かれている部屋のこと。

ｺﾝｺﾝｺﾝｯ(ドアをノックする音)

A「失礼します」

準備室に入るのは今日が初めて。薬品のツンとした臭いが鼻腔を刺激する。

A「阿部先生はいらっしゃいますか？」

返事がない。ここにもいないのかな、と思いつつ奥へ進んでいくと

A「……せ、先生！？」

先生は白衣を着たまま、ソファに横たわって眠っていた。

しかも、すーすーと寝息を立てて気持ちよさそうに。そう言えば、メガネを外した顔を初めてみた。

やっぱりイケメンだなぁ、ずっと見ていたい。けど、起きてもらわないとダメたし…なんて思っていたら。

阿部「ん？」

A「あ、あの、すみません、そんなつもりじゃ…」

先生が目を覚ました。顔の距離が近くて戸惑ってしまう。

阿部「ごめん、ちょっと仮眠をとるつもりだったのにふつーに熟睡しちゃった」

そう言って先生はローテーブルに置いてあるメガネを掛けた。

A「いえ、休んでるところを邪魔してしまって申し訳ないです」

阿部「ありがとうね、わざわざここまで来てくれて」

A「それで、私に謝りたいことってなんですか？」