･ ページ11
A「やだ、行かないで！ずっと一緒にいようよ」
母「A、わがまま言わないの！」
幼い私は、泣きじゃくりながら亮ちゃんの元に駆け寄ろうとしていて
ママはそれはさせまいと必死に私を引き止めてる。
亮ちゃんはこれから大学進学のために東京に引っ越す。
泣いて駄々をこねたところで、どうにもならないことは分かってる。
でも、離れ離れになるのを受け入れられなかった。もう一緒に遊べないんだって思うと辛くて仕方なくて。
亮平「Aちゃん…」
亮ちゃんは私に近づくと、膝を曲げて私に目線を合わせた。
亮平「また絶対帰ってくるから、それまでいい子でいるんだよ」
そう言って私の頭をポンポンと撫でた。
A「亮ちゃん……」
涙で目の前がぼやけていく………
A「……あれ？」
目を覚ますと、私は何故かベッドの上にいた。ん？ベッド？
阿部「よく眠れた？」
A「えっ、なんで先生がいるの！？」
阿部「なんでって、ここ、俺ん家だもん」
A「えぇーーー！？」
まってまって、状況が全く把握出来ないんだけど！先生の家ってどゆこと！？
阿部「いや、本当はカフェかファミレスに行こうとしたんだけど」
阿部「気持ちよさそうに寝ているところを起こすのもどうかと思って、それで仕方なく…」
先生は照れくさそうにうつむきながら頭をかいた。
A「…すみません。申し訳ないです」
阿部「謝ることないよ。紅茶淹れるから一緒に飲もうﾆｺｯ」
なんかもう、恥ずかしいやら申し訳ないやらで頭がパンクしそう…
とりあえず、先生の後をついてリビングに移動する。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かえでﾁｬﾝ | 作成日時：2020年2月11日 0時
