終わりのセラフ-vampire edition-

安全なクスリ1.5 ページ26

「ほら チェックメイトだ吸血鬼」
まずい、避けられない！そう思い襲い来る衝撃に目を瞑る

ガキンと鋭い音をたて間に入ったフェリドが俺達を守るように男の剣を受け止めていた

フェリド「はいミカレンちゃん貸し一つね〜」
とフェリドはミカ兄と俺の名を合わせてちゃん付けし、拳を男へと振りかぶり殴り飛ばした


フェリド「ねぇミカ君 人間をあんまりなめない方がいいよ」

フェリド「彼らは強かで欲深くて卑怯だから───」

フェリド「な〜んて元人間の君に言うのもなんだけどね〜」

ミカ「うるさい」

フェリド「あは〜 さて」

フェリド「そろそろ本気でいこうか 三人でやれば」

ミカ「もう問題ない」

ミカ「向こうのやり口はわかった」

ミカ「剣よ もっと血を吸え」

フェリド「ふふふ やっぱり傲慢」

フェリド「その傲慢さはこないだまで人間だったせいなのかなぁ〜」

フェリド「ねぇレン君」

レン「……」
フェリドを無視し兄へと目を向ける
今の兄は昔とは違い感情などはすべて消え去り別人のように感じた
そして…人間を憎んでいる

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