終わりのセラフ-vampire edition-

女王とのケイヤク6 ページ24

〜回想〜


レン「ミカ兄…俺…優に…優に嫌われるのが怖いんだ…」
レンの目から吸血鬼になって一度も見たこと無かった涙がこぼれ落ちる

ミカ「レン…」
今にも消えてしまいそうな弟をミカは力一杯抱きしめた

ミカ「…大丈夫…優ちゃんなら…優ちゃんならきっと、受け入れてくれる…」
そう、優ちゃんならきっと

そう信じてミカは泣きじゃくるレンを宥める

レンは吸血鬼になってからあまり喋らなくなった
それは自分も同じことなのだが、ミカから見てもわかるほどレンは変わってしまった

小さい頃はよく笑う子で、それは年齢とともに無愛想と言われる程に変わってしまったが時々見せる笑顔は周りの人を魅力した
そのため周りからは恥ずかしがり屋と認識されていた

そんなレンがひさしぶりに兄の前で感情を現したのだ

フェリドでもクルルでもクローリーでも無く、他の誰かでも無く兄のミカエラに

嬉しさを感じるとともに愛しさも感じた

どんなことがあってもレンを守り抜こう、あの日誓った約束を思いだし改めてミカはそう誓う

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