終わりのセラフ-vampire edition-

吸血鬼のミカエラ・レン2 ページ15

「これじゃ俺たち家畜じゃねぇか！！」

4年前の記憶

優「だからミカ！レン！革命起こそうぜ革命！ いつまでも家畜やってられっかよ！！」

ミカ「もう優ちゃんはいっつも馬鹿なんだから」

優「いっつもってなんだよ！！」

レン「いっつもじゃん」

優「レン！！」

まだ俺達が 人間であることを失う前の 記憶

ミカ「力で吸血鬼に勝てるわけないでしょう 頭使うの頭」

ミカ「実は脱走計画があるんだ」

ミカ「だから僕と優ちゃんとレンと百夜孤児院の子供たちみんなで」

ミカ「この吸血鬼世界から逃げよう！」

ミカ「僕に任せておいてよ」

俺たちは全てを失った

ミカ「に……」

ミカ「逃げて…優ちゃん…」

優「い…いやだ…」

ミカ「行けよ馬鹿！！」

ミカ「早く！！」

優「う…！！」

優「うわああああ！！！」

ミカ「よ…よかった…」

ミカ「優ちゃんだけでも逃げれたら……僕は…」

ミカ「レン…ごめん…護って…あげられなかった…」

レン「いいよ…俺はミカ兄さえ側に…いてくれれば…」
駆け寄ってくる吸血鬼から護るかのようにミカ兄に抱きしめられる


小さい頃に兄とした約束

【レンは僕が必ず護るよ】


そんな約束したなと思い出すと共にだんだん意識が遠のいていき、そこで俺の意識は途切れた


フェリドに血を吸われすぎたため兄と同じく瀕死の状態だった俺もクルルの血を飲み吸血鬼になったことがわかったのは次に目が覚めてからだった

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